米国の金融不安に端を発した「100年に一度」とも言われる世界的な大不況。今はまだ序章にすぎず、今後1年は続くのではという見通しの暗い予想もある。そんな中、「自社は大丈夫なのだろうか」と不安に感じているエンジニアも多いだろう。その不安を少しでも軽減すべく、本特集では会社倒産にまつわるリスクを回避するためのさまざまな方策を紹介する。 「大きい、有名、社歴が長い企業は倒産しないというのは錯覚。企業の倒産に関して、この10年間で過去の経験則は通用しなくなった」 こう語るのは信用調査会社、東京商工リサーチ情報出版本部情報部統括部長の友田信男氏。「業績が伸びている会社はいい会社とよく言われるが、その考えも捨てたほうがいい。2008年度33件の上場企業が倒産したが、その60%が黒字企業だった。つまり業績好調だと思われていた会社だったのです」。 この年末にも世界的な企業が破綻するといううわさが駆け巡ったと