結論からいえば日本ではASPとSaaSは全く同じ意味で使われています。本来はASPはネットワークを通じてソフトウェアをユーザーに利用させる事業者や商売のことで、SaaSはそのソフトウェアそのもののことです。 ところが日本のIT業界の特徴でASPのビジネスを展開するときに、あたかも新しいソフトウェアであるように売り込むため、ASP=ソフトウェアのような説明の仕方をしました。これはSCMやCRMの時と同じです。 アメリカでSaaSについての定義が提唱された後、日本では商売としてうまくいっていなかったASPを言い換える言葉として利用されました。ようするにSaaSは全く新しい物でASPと別であると言いたかったのかもしれません。 このため「ASPとSaaSの違い」という説明では多くの間違えが見つかります。 例えば SaaSの運用形態には「マルチ・インスタンス」「マルチ・テナント」と「シング