コラム/上手い表現方法(後編) 小説は作中の流れなどを表現する場合、様々な方法がとられますが、同じ内容を書いていても伝わり方やリズム感に違いが出る場合があります。ショートショートの様に、文字数が制限されやすい作品には欠かせない要素ですので、特に詳しくご説明したいと思います。 【CONTENTS】 『虹色』の場合 『帰れない』の場合 『私の庭』の場合 そして最後に 『虹色』の場合 ショートショート『』の全文はこちら↓↓↓ rhirasawanb.hatenablog.com 虹色をした球体はタケルの手からわずか数十センチの距離で、パッっと弾けて空へと消えた。 これは単純に『シャボン玉』を表現したものですが、以前に創作プロセス公開で解説した事があるのですが、少し堅めの、要はまわりくどい表現によって、頭に湧くイメージを少し遅らせて、後に続く文章 カメラを構えたままのタケルは、モニターとナオミの顔