東京都杉並区のライブハウスで今年5月に開催された「人体の一部を食べる」と称するイベントをめぐり、警視庁保安課と杉並署が、自分の局部を提供したとされる芸術家の男性(23)やイベント関係者らを参考人として、事情聴取していたことが25日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁は、わいせつ物公然陳列の疑いで捜査しており、同日、区から刑事告発を受けた。 捜査関係者によると、イベントでは、芸術家が参加者約70人の前で、冷凍保存していた局部を焼くなどした。希望者5人が入場料とは別に2万円を支払い、食べたとみられる。 告発した杉並区の田中良区長は「多くの区民らが不快感を示し、不安感を持っている」などとするコメントを発表した。イベントをめぐっては、区が食品衛生法に抵触する可能性もあるとして調査していた。