2006年08月01日 合成醤油の作り方・中国版vs日本版 [都市伝説・デマ・トンデモ, 医学・科学関連] 10年ちょっと前に、合成うま味調味料の「味○素」は人毛から出来ている、という噂が立ったことがある。この噂はかなり根強く、このメーカーのCMでは噂に対抗するためか、「天然のサトウキビから作られています」という、とってつけたような宣伝文句が今も添えられている。 この噂の素はそもそも、かの調味料の主成分であるアミノ酸化合物、グルタミン酸の抽出製法を明治41年に開発した池田菊苗博士が、その工程の副産物からアミノ酸醤油という代用醤油の製法を案出したことにあるようだ。 池田博士の製法は、昭和の戦時物資不足のおり、工業化されて伝統的な醸造醤油に一時的に置き換わった。このころ、材料としてかなり怪しげな「タンパク資源」が使われていたことが、逆に本家の調味料にまでも疑惑の目が向けられる原因となったもの