元参院議長江田五月さんが7月28日、80歳で死去した。55年体制下にあった1977年、ミニ政党の社会市民連合から政治家人生をスタートさせて40年。江田さんは非自民の細川政権の発足、その後の民主党の結党から政権交代、そして下野という、野党側からの大きな歴史の中で、絶えず「政権交代が常態化する政治」を求め続けてきた。そして、新たな野党第1党・立憲民主党に集う後輩たちにその夢を託し、旅立った。 江田さんには筆者も折に触れて何度もインタビューを重ねてきた。最後にまとまってお話を聞いたのは、2020年9月3日に立憲民主党の難波奨二・参院国対委員長と3人で行った座談会だった。安倍晋三首相(当時)の辞意表明(8月28日)からわずか6日後。自民党は総裁選に突入し、後継に菅義偉氏(現首相)が選ばれるのが確実な情勢に。一方、野党は立憲民主党と国民民主党などが合流し、新党(当時は党名が決まっていなかった)を結党