「海外事情」に寄稿した文章です。許可を得てこちらに転載します(初稿)。書いたのは昨年12月なのでデータはやや古くなりましたが、「総括」なので、内容は特に問題ないと思います。御覧ください。 緒言 日本の新型コロナ対策を「総括」、すなわち総合的なパースペクティブからまとめようとしたものが過去に2つ存在する。一つは、書籍になった「新型コロナ対応/民間臨時調査会 調査・検証報告書」[1]であり、もう一つは、政府が招聘した新型コロナウイルス感染対応に関する有識者会議が出した「新型コロナウイルス感染症へのこれまでの取組を踏まえた次の感染症危機に向けた中長期的な課題について」[2]である。 しかし、前者はどちらかというと「証言集」に近く、やや厳しい言い方をすれば、「個人の感想」集であり、属人的なものだった。データ解析、ファクトの解析には乏しかった。後者については政府に依頼されて役人が突貫工事でまとめたも
地域で献身的な医療活動に取り組む医師を顕彰する第4回「日本医師会 赤ひげ大賞」(主催・日本医師会、産経新聞社、特別協賛・ジャパンワクチン)の表彰式とレセプションが29日、東京都内で開かれた。来賓の安倍晋三首相は「1億総活躍社会では、国民一人一人が地域で生き生きと活躍するため、人々のそばに寄り添うかかりつけ医の存在が必要だ」と祝辞を述べた。 日本医師会の横倉義武会長は「5人はいずれも地域で献身的に医療活動に従事し、患者の信頼も厚い現代の赤ひげ先生だ」と激励。塩崎恭久厚生労働相は「地元で泥くさく活躍する身近な先生を応援していきたい」と祝福した。 産経新聞社の熊坂隆光社長は「現場のチームワーク、患者や家族とのコミュニケーションこそ日本医療の誇る最大の力だ」と5人をたたえた。 今回受賞したのは、高橋昭彦医師(栃木)▽山中修医師(神奈川)▽土川権三郎医師(岐阜)▽高見徹医師(鳥取)▽緒方健一医
「いずれもこの年齢の少女たちによく見られる症例ですね」 ある冊子に記載された患者たちの症状や経過だけを見た場合、どういう考えを持つかという質問に対し、複数の小児科医・神経内科医・精神科医から寄せられた回答である。ひとつひとつの症例についてコメントや解説をつけてくれた医師もいた。 この冊子は全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会・薬害対策弁護士連絡会・薬害オンブズパースン会議の3団体が昨年5月末に出版した「子宮頸がんワクチン副反応被害報告集」。弁護士が“被害者”本人およびその保護者に聴取した内容を記したものだ。 今年に入ってから“被害者”に関するいくつかの書籍も出版されている。“被害者”の少女たちの症状は実に多彩だが、特に神経疾患を思わせる症状についての記述はどれも強烈だ。繰り返し起きる手足や全身のけいれん、「自分の意志とは無関係に起きる」という不随意運動、歩けない、階段が登れない、時計が読めな
Malaria will kill about 438,000 people this year, most of them in sub-Saharan Africa. That large number is tragic, but it still represents an improvement over earlier decades. The death rate of the mosquito-borne disease has fallen by 60 percent since 2000 and the rate of infection is down 37 percent, according to a recent report by the World Health Organization and Unicef. This progress shows wha
■ 関連タグ ワクチン 今野良 子宮頸がん 野田起一郎 HPVJAPAN hpvjapan@yahoo.co.jp 呼びかけ人 野田起一郎、今野良 2015年4月4日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行 http://medg.jp HPVワクチンの安全性・有効性は世界中で科学的に高い評価が得られています。しかし、国内では、噂、思い込み、紛れ込み、仮説などを大きく扇情的に取り上げる報道記事や番組によって、多くの国民(医療従事者さえも)が誤解をしています。このような非科学的な報道に対して、英国やカナダ等では適切に処理され、不適切な記事の取り下げ、訂正などが行われてきました。しかし、日本ではその傾向がなく、反対活動の記事のみが掲載される事態が見られます。私達は国内外の最高レベルの科学的根拠(1,2,3)をもとに、医学・医療の専門家として以下の声明を発表いたします。全国の有志の声です。
子宮頸がん検診には効果がありますか?(1) - 地域医療日誌につづきます。 インドの臨床研究 ランダム化比較試験(Sankaranarayanan, 2009年) *1 HPV検査 >細胞診 それでも細胞診、理由は? インドは日本の3~6倍 総死亡は検討されていない インドの臨床研究 さて、これまで子宮頸がん検診の有効性を検討したランダム化比較試験は1つしかありません。 この研究では、子宮頸がん検診のうちHPV検査のみで有意に子宮頸がん死亡の低下が示されています。細胞診検査では子宮頸がん死亡は少ない傾向でしたが、有意ではありませんでした。 他には観察研究などの間接的な知見しかありません。つまり、これが子宮頸がん検診が有効かどうかを検証することを目的とした唯一の介入研究です。 では、そのランダム化比較試験を読んでおきましょう。 ランダム化比較試験(Sankaranarayanan, 2009
検査すればいいというわけではない 子宮頸がんの国内発生状況 RCT1件のみ! システマティックレビュー(Peirson, 2013年)*3 子宮頸がん、特に検診について少し確認してみましたので、ここに備忘録としてまとめておきます。 検査すればいいというわけではない がん検診と言えども、治療と同じくどの程度の効果があるのか、どのような害があるのかについて、よく吟味する必要があります。「早期発見、早期治療」が必ずしも有益ではない場合や、デメリットがある場合があるからです。 多くの人が誤解しているように思えますが、何でも検査で調べておけばいいというわけではない、という大前提をここでまず確認してから、先に進みたいと思います。 子宮頸がんの国内発生状況 厚生労働省 *1、がん情報サービス *2の情報によると、子宮頸がんの推計患者数は以下のようになっています。 ヒトパピローマウイルスは、性経験のある女
The Ebola epidemic, which is out of control in three countries and directly threatening 15 others, may not end until the world has a vaccine against the disease, according to one of the scientists who discovered the virus. Professor Peter Piot, director of the London School of Hygiene and Tropical Medicine, said it would not have been difficult to contain the outbreak if those on the ground and th
【ジュネーブ時事】世界保健機関(WHO)は10日、西アフリカで発生したエボラ出血熱の死者が、疑い例を含め8日までに計4033人、感染者が8399人に達したと発表した。 リベリアを中心に感染拡大ペースが衰えず、死者数はほぼ1カ月で倍増した。 エボラ熱は、アフリカ以外での人から人への感染では初めて、スペインで女性看護スタッフの発症が確認された。感染国は8日までに計7カ国に上っている。 国別の死者は、リベリアが2316人と全体の約6割を占め、深刻な状況が続いている。シエラレオネは930人、ギニア778人、ナイジェリア8人。米国は、リベリアから入国し感染が確認された男性が米国初の死亡例となった。 医療関係者の犠牲も増えており、計416人が感染し、233人が死亡した。 感染が集中するリベリア、ギニア、シエラレオネ3カ国では患者を隔離・治療するベッドが不足。WHOや国際医療支援団体「国境なき
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