日本発の「ロボット薬局」の開発に成功した薬局経営者・渡部正之氏は、薬剤師は今こそ単純作業や対物業務から解放されて、対人業務を中心とした薬剤師職能を発揮できるクリエイティブな立場へと進化していくべきだと言います。患者側にも医療者側にもメリットのある「繰り返し使える処方せん」を例に、これからの薬剤師に求められる役割について見ていきましょう。 同じ処方せんを繰り返し使える「リフィル処方」リフィル処方も薬剤師が職能を発揮する対人業務の一つになると考えられます。 リフィル処方とは、症状が安定している患者に対して一定期間内に同じ処方せんを繰り返し使える仕組みのことです。アメリカやイギリス、フランスをはじめとする諸外国ではすでに導入されていて、特にリフィル処方の歴史が古いアメリカでは半世紀以上前からリフィル処方による調剤が行われています。 日本でもこれまで繰り返し導入の是非が議論されてきました。しかし患
広島県世羅町の公立世羅中央病院で2019年2月、入院中の90代男性が鎮静剤投与による医療事故で死亡し、病院側が遺族に謝罪し示談金1800万円を支払っていたことが2日、分かった。運営する世羅中央病院企業団は「遺族の意向」を理由に、事故について公表していない。 【表】医療事故の主な経過 院内事故調査委員会の報告などによると、男性は同年1月末に入院。2月上旬、興奮状態で眠らなかったため「危険を防ぐ」などとして当時の院長の指示で、手術時の麻酔などで使う鎮静剤「プロポフォール」を投与した。男性はその後亡くなった。 病院が作成した男性の死亡診断書には、死因を「老衰による急性心不全」と記載。一方、調査委は、死因について「鎮静剤による呼吸抑制で低酸素血症・循環不全を引き起こした」とし、医療事故と認定した。 病院側は同6月、医療事故調査制度に基づく第三者機関「医療事故調査・支援センター」へ調査結果を報告した
【ニューヨーク時事】英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版)は23日、米バイオ医薬品メーカーのギリアド・サイエンシズが開発した抗ウイルス薬「レムデシビル」の効果を検証するため、中国で実施された臨床試験(治験)が失敗に終わったと報じた。 世界保健機関(WHO)が誤って公表した文書で明らかになったという。 レムデシビルをめぐっては、米シカゴ大の治験で新型コロナウイルス患者が急回復したと一部で報道され、有望な治療薬になり得るとの期待が高まっていた。 同紙によると、中国の治験では、薬を投与するグループとしないグループに被験者を無作為に振り分ける手法を採用。新型コロナ患者237人のうち158人にレムデシビルを投与し、残る79人との経過を比較した。その結果、症状の改善や血流中の病原体の減少は確認されなかった。一方、患者の一部には重い副作用が出たという。 WHOはこうした結果を記した文書の草案を不注意でウ
アメリカで「オピオイド」と呼ばれる鎮痛剤の乱用で年間およそ5万人の死者が出ている問題をめぐり、南部オクラホマ州の裁判所は26日、医薬品大手の「ジョンソン・エンド・ジョンソン」に対し日本円でおよそ600億円の賠償金の支払いを命じました。 こうした事態を受けて、多くの州が製薬会社などの責任を問う裁判を起こしていますが、26日、オクラホマ州の裁判所は、オピオイドの製造、販売をしていた製薬会社の親会社で医薬品大手の「ジョンソン・エンド・ジョンソン」に対し、5億7200万ドル、日本円にしておよそ600億円の賠償金を支払うよう命じました。 判決で裁判所は「製薬会社などがオピオイドの処方量を増やすために、危険性を十分警告せずに医師らに働きかけたことが原因だ」とする主張を認め、被害の拡大に責任があると指摘しています。 これに対し「ジョンソン・エンド・ジョンソン」は判決を不服として上訴する方針を発表しました
厚生労働省は27日、都道府県と保健所設置市、特別区に対し、抗インフルエンザウイルス薬投与後の異常行動に関する通知を出した。異常行動に関連すると考えられる転落死の報告が続いていることを挙げ、インフルエンザ罹患時の対応について、医療関係者が患者や保護者に注意喚起を行うよう求めている。【新井哉】 今月9日に開催された薬事・食品衛生審議会の調査会で、抗インフルエンザウイルス薬の処方の有無、種類にかかわらず、「異常行動の注意喚起を徹底することが適当」とされたことを踏まえ、治療開始後の対応をまとめた。 高層階の住居では、▽玄関やすべての窓の施錠を確実に行う▽ベランダに面していない部屋で療養させる▽窓に格子が付いた部屋がある場合、その部屋で療養させる―といったことを、医療関係者が保護者らに説明する必要性を挙げている。 一戸建てに関しても、できる限り1階で療養させることを推奨。治療開始後は、「少なくとも2
【AFP=時事】薬剤耐性のまん延と闘うための新薬開発に取り組む生物学者らが、抗生物質を予想外の場所で発見した──人の鼻だ。研究結果が27日発表された。 研究チームの発表によると、この抗生物質として有望な化合物は、鼻の中に生息する細菌によって生成され、病気を引き起こすスーパーバグ(抗生物質が効かない細菌)を殺傷する能力を持つという。 研究論文の共同執筆者で、独テュービンゲン大学(University of Tubingen)のアンドレアス・ペシェル(Andreas Peschel)氏は「人に関連する細菌が、実効のある抗生物質を生成することが明らかになるとは、まったくの予想外だった」と述べ、「さらに大規模なふるい分け調査計画がすでに開始されており、この発生源から発見される抗生物質がさらに多数存在すると確信している」と続けた。 抗生物質化合物は通常、土壌中に生息する細菌から採取される。
問題提起 高価になった原因 薬価改定 ドラッグラグ・未承認薬との関係 偽憎悪 後出しジャンケンか? まとめ TPPのISD条項 問題提起 ニボルマブ(オプジーボ)が国を滅ぼすと言う人がいるが、これは事実か。 「1剤が国を滅ぼす」高額がん治療薬の衝撃 年齢制限求む医師に「政権がもたない」(産經新聞) 第1部新薬の光と影「たった1剤で国が滅ぶ」(毎日新聞) 「国が滅ぶ」と言っているのは薬価制度をよく知らない医師である。 薬価制度を理解していれば、「国が滅ぶ」の根拠としている計算の間違いが分かる。 高価になった原因 まず、オプジーボは月額290万円とされるが、どうしてこんなに高いのか、その原因が鍵になっている。 「国が滅ぶ」と言っている人には、その視点が完全に欠けている。 ハッキリ言って、この価格は、他の医薬品と比較にならないほど突出して高い。 突出して高価な原因は、最初の承認時に患者数が少ない
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