コロンビア・カリで、蚊帳を持つ妊婦(2016年2月10日撮影、資料写真)。(c)AFP/LUIS ROBAYO 【2月12日 AFP】中南米地域で小頭症の新生児が急増する中、ジカウイルスに感染した母親の胎児の神経組織からウイルスの痕跡が見つかったとする2件の研究報告が11日、発表された。これらの報告書によって、ジカウイルスと小頭症との関連性が一段と強まる形となった。 スロベニアの研究チームは、人工妊娠中絶した重度の小頭症胎児の脳内にジカウイルスの痕跡を発見したと、米医学誌「ニューイングランド医学ジャーナル(New England Journal of Medicine)」に掲載された報告書で述べた。小頭症は、先天的に頭蓋骨と脳が異常に小さく、障害や死亡の原因となる恐れがある。 報告書によると、胎児の母親は欧州出身で、ブラジルでジカウイルスに感染したとみられるという。中南米とカリブ海諸国では
水を飲むナイジェリアの男の子(2)。名前はホープ(Hope)。 1月31日まで「Witch(魔女)」として扱われ、周囲から完全に見捨てられていた。 ナイジェリアなどアフリカでは信仰によるが、ある日突然「魔女」と宣告された人間が、差別や虐待、拷問を受け、時には死亡する悲劇が起こっている。 アフリカの子どもたちを支援する団体の創設者、デンマーク人のアンニャ・リングレン・ロベーンさんは1月31日、ホープ君を救助。発見されたホープ君は栄養失調で虫がわいていたという。 魔女とされた2歳のホープ君は親に捨てられ、生まれた村で8ヶ月間も1人で懸命に生きていたとされる。 ロベーンさんに「ホープ(希望)」と名づけられたホープ君は現在、ロベーンさんの孤児院で暮らし、治療を受け徐々に体力が回復している。 保護して数日後、ロベーンさんはFacebook上にホープ君の近況を記している。「今日、彼は私た
緑色のトラクターが雪の残る平原をうなりを上げながら進んでいく。その音を聞くや、大柄で真っ黒の牛たちがリーダー格を筆頭にゆっくりと集まってきた。 「べぇーべ」。トラクターの運転席から下りた山本幸男さん(73)が、牛を意味する東北地方の方言「べこ」に由来する言葉を口にしながら、わらをほぐす。「同じ家族だからね」。まるで自分の子供のように、寄ってきた牛たちの頭や背中をそっとなでた。 東京電力福島第1原発から約10キロ北西にある福島県浪江町の末森地区。山本さんは東京ドーム4個分ほどの広さに、約50頭の牛を飼育している。他の牛と違うのは、大量の放射性物質で被曝したことだ。 原発事故から2カ月後、政府は福島第1原発から半径20キロ圏に残された家畜の殺処分を決定したが、山本さんは拒否し、牛を牧場内に放った。“家族の一員”を自らの手であやめることはできなかったのだ。 しかし、飼育の厳しさは年々増す
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