先進諸国の中で最低レベルにあるとされる日本の生活保護制度だが、法律(生活保護法)の名称や仕組みを変え、権利性が明確な「生活保障法」の制定をめざす日本弁護士連合会(日弁連)主催の集会が5月15日、東京・永田町の衆議院第二議員会館で開かれた。 生活保護利用者は現在、約210万人(約163万5000世帯)いるが、それは本来受け取る権利のある人の15%か16%。多く見積もって2割程度だとされる。欧米ではその捕捉率が50%以上あり、ドイツは70%以上、英国は80%を超えているという。その名称も「連帯所得」(フランス)、「基礎生活保障」(韓国)などで、国から恩恵や施しを受けているような印象を与える「保護」の語を使用している国はないとされる。 しかも、安倍政権になって生活保護費の切り下げが続く。2013年、14年、15年に続き、18年10月から3年間かけて生活保護費が段階的に引き下げられる。「人間の尊厳
女性が仕事でヒール付きパンプスの着用を強制されるのは性差別に当たるとして、強制反対を訴える女性らが3日、厚生労働省を訪れ、法律による禁止などを求める署名1万8856人分を提出した。 性被害を告発する「#MeToo」(私も被害者)に倣い、「靴」と「苦痛」をかけた「#KuToo」と呼ばれる運動で、女性らは外反母趾(ぼし)や靴擦れなど健康上の問題も指摘している。 署名集めの中心となったのはグラビア女優・ライターの石川優実さん(32)=東京都在住=。アルバイトで葬儀進行を手伝う際、パンプスの着用を求められた。歩きにくい上、足の小指から出血。そうした体験から、今年2月、米国発のネット署名サイト「Change.org(チェンジ・ドット・オーグ)」で賛同を募り始めた。 石川さんは3日、署名提出後に記者会見し「提出は第一歩。『パンプス着用はマナー』などとしている社会の空気が変わってほしい」と話した。
4日放送のテレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜・前8時)では、元農林水産事務次官の熊沢英昭容疑者(76)が東京・練馬区の自宅で長男(44)を殺害したとされる事件を特集した。 【写真】「55歳平社員」玉川徹氏へ…長嶋一茂「聞く力が異常に低い」羽鳥アナも「受け入れる力がない」 熊沢容疑者は調べに対し、長男は引きこもりがちで家庭内で暴力を振るうこともあり、身の危険を感じたなどと話しているという。また、事件の前に近くの小学校から聞こえる運動会の音に腹を立てた長男をなだめようとし、口論になったとも供述しているという。 番組では5月28日に発生した川崎20人殺傷事件後、「“ひとり人で死んで”論争」の影響について討論をした。 コメンテーターで同局の玉川徹氏(56)は「テレビで発言することの影響というのを考えなきゃいけないとずっと僕も言ってることなんですけど。本当に影響があった可能性があるわけ
旧優生保護法(1948~96年)下で不妊手術を強制されたのは憲法13条の幸福追求権などに違反していたとして、宮城県の60代と70代の女性2人が計7150万円の損害賠償を求めた国家賠償請求訴訟の判決が28日、仙台地裁で言い渡された。中島基至裁判長は、賠償責任を否定した国の主張を認め、原告の請求を棄却した。 【動画】強制不妊救済法が成立した瞬間 全国7地裁で計20人が起こした国賠訴訟のうち判決は初めて。現在、法廷で判決文の読み上げが続いている。 訴訟は昨年1月、「佐藤由美」を仮名にしている知的障害の60代女性が15歳で不妊手術を強制されたとして、全国で初めて仙台地裁に提訴。同5月には「飯塚淳子」の仮名で被害を訴える70代女性が16歳で手術を強いられたとして同地裁に提訴した。その後、両者の審理が併合され、提訴からわずか1年前後の今年3月に結審。中島裁判長は「旧法の憲法判断を回避しない」と異例の予
● 「生活保護での大学進学は認めない」 厚労省が国会で公言した内容とは 厚労官僚による「生活保護での大学等への進学は認められない」という国会答弁が、大きな波紋を引き起こしている。理由は、生活保護法の「最低限度の生活」が大学進学を含まないからだそうだ(2019年5月21日、参院・文教科学委員会)。まるで「生活保護での大学等への進学は法で制約されている」と言わんばかりだが、その解釈は無理筋だ。 【この記事の画像を見る】 とはいえ現在、生活保護のもとでの大学等への進学は、事実として認められていない。生活保護世帯の子どもたちは、高校以後の教育を受けるためには、学費と生活費を自弁する必要がある。手段の多くは、学生支援機構奨学金の借り入れやアルバイトとなり、疲労と不安でいっぱいの学生生活を送ることとなる。 学費免除や給付型奨学金を獲得するためには、多くの場合、低所得でも貧困でもない家庭の子どもたちと同
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く