就職したばかりの頃、ぎゅうぎゅうの東海道線に揺られ、新橋で乗り換えて少し暗い通路をたくさんのサラリーマンと一緒に早歩きし、銀座線に乗り換えて溜池山王まで通っていました。今でこそリニューアルが計画されていますが、当時の銀座線ホームは暗くて狭く、朝の通勤時間のピークタイムにはホームに乗客があふれんばかり、夜は飲み屋帰りのサラリーマンがふらふらしている、そんな感じの環境だったように思います。 ◇ 仕事を少しずつ覚えて面白くなったり、セクハラに遭ったり、微妙な先輩のふがいなさに怒ったり、とても有能な先輩の姿を見て無力感に襲われたり、当時は毎日いろいろな感情を抱えながら銀座線のホームに立っていたように思います。そのホームで、きれいな女性が大きく力強く写された女性向けの腕時計の広告を眺めていました。 女性向けの雑誌を見てはおしゃれな格好は自分には似合わないしそんな格好をする資格もない、まして装飾品なん
![(ほぼ)生まれて初めて、自分の好みで自分のために自分が納得した腕時計を買った話 - Really Saying Something](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/76aeea2c7f2b15bc2023cdb4c694e70fbdc081ee/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn-ak.f.st-hatena.com%2Fimages%2Ffotolife%2Ft%2Ftoya%2F20161026%2F20161026220826.jpg)