音楽や映像の権利者85団体によって構成される「Culture First」は11月14日、私的録音録画補償金制度について、従来の仕組みとは異なる新たな補償制度創設に向けた提言を発表した。 提言の柱となるのは大きく2点。1つ目は「補償の対象は私的複製に供される複製機能とする」ことで、法令で対象端末が指定されていた従来保障制度と異なり、機器、媒体、サービスを問わず私的複製に供されるあらゆる複製機能を補償対象に含むとした。 2つ目は「補償の支払い義務者は複製機能を提供する事業者とする」こと。従来制度においては対象はあくまで私的複製の行為者(一般ユーザー)であり、機器や媒体の提供者はあくまで支払い義務を肩代わりしている形となっていたが、今回の提言では私的複製によって利益をあげている事業者の支払い義務を明確に名指ししている。 新たな補償金制度については、文化審議会著作権分科会「法制・基本問題小委員会
元日に公開されたのは秋田雨雀「三人の百姓」、飯田蛇笏「秋風」、小倉金之助「黒板は何処から来たのか」、西東三鬼「秋の暮」、妹尾アキ夫「凍るアラベスク」、土谷麓「呪咀」、中谷宇吉郎「雪」、正木不如丘「健康を釣る」、正宗白鳥「心の故郷」、室生犀星「抒情小曲集 04 抒情小曲集」、柳田国男「遠野物語」、吉川英治「私本太平記 01 あしかが帖」。各作家の他作品も公開に向けた作業リストに登場している。 著作権が保護される期間は著作者の死後50年。期間の計算を簡便にするため死亡の翌年の1月1日から起算されることから、保護期間が終了するのも元日となる。 青空文庫は、著作者の死後の著作権保護期間を70年に延長しようという動きに反対し、2005年から、パブリックドメインとなった作品を元日に公開している。 青空文庫の呼び掛け人、富田倫生さんはサイトで、吉川英治作品の公開についての期待が高かったことなどを述べてい
23都道府県警察は1月11〜14日にファイル共有ソフトを使った映画や音楽、アニメ、ゲーム、ビジネスソフトなどの著作権法違反事件について、集中一斉取り締まりを行い、全国50カ所を捜索、18人を逮捕した。不正商品対策協議会(ACA)が1月14日に発表した。 ファイル共有ソフトを利用した著作権法違反の一斉取り締まりは今回で2回目。2009年11月30日に行われた一斉取り締まりでは、全国で11人が逮捕され、それぞれに有罪判決が言い渡されているという。 ACAにはコンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)、日本映画製作者連盟(MPAJ)、日本映像ソフト協会(JVA)、日本音楽著作権協会(JASRAC)、日本国際映画著作権協会(JIMCA)、日本レコード協会(RIAJ)などが加盟している。
不正商品対策協議会によると、警視庁など23都道府県警は、P2Pファイル共有ソフトを使ってコンテンツを違法にアップロードしていた著作権法違反容疑で一斉摘発を行い、1月14日午後2時までに18人を逮捕した。 11~14日に全国50カ所を捜索し、アニメ「バクマン」などをShareアップロードした疑いがある秋田市のアルバイトの男(31)や、漫画「魔法先生ネギま!」の単行本をShareでアップロードしていた容疑がもたれている福井県の会社員の男(48)らを逮捕した。 ファイル共有ソフトによる著作権法違反の一斉摘発は2回目。2009年11月の摘発では全国で11人が逮捕された。昨年9月には、ファイル共有ソフトによる児童ポルノ禁止法違反を21道府県警が一斉摘発した。 関連記事 Shareノード数、一斉摘発後に大幅減少 Shareによる著作権侵害の一斉摘発以降、ノード数が大幅に減少。08年8月以来の数に減った
独占禁止法違反(私的独占)排除措置命令をめぐる公正取引委員会(公取委)と一般社団法人 日本音楽著作権協会(JASRAC)の第10回審判が10月27日に開催された。前回に引き続き関係者を招いた参考人審尋が行われた。 今回出廷したのは、当該期間とされる2006年10月以前に日本民間放送連盟(民放連)側としてイーライセンスと直接会合をもった深尾隆一氏(東京放送総務局長:当時)と高橋英夫氏(テレビ朝日編成局ライツ専任局次長:当時)、エフエム東京で当時編成担当責任者だった経営企画室秘書部長の吉田乾朗氏の計3名。民放の2名はJASRAC側が、エフエム東京の吉田氏は公取委側が招致した。 民放連担当者2名に対するJASRAC代理人の主尋問(時間をずらして1名ずつ実施)は、前回審判でイーライセンス代表取締役の三野明洋氏が語った「当時の具体的なやりとり」を検証することに主眼が置かれた。 中でも注目を集めたのが
USTREAM Asiaは7月6日、日本音楽著作権協会(JASRAC)、イーライセンス、ジャパン・ライツ・クリアランス(JRC)の管理楽曲をUstreamで利用するための包括契約を、それぞれ締結したと発表した。 ユーザーが3団体の管理楽曲を演奏したり、歌ったりする様子を、7月中旬からUstreamで配信できるようになる。ボン・ジョヴィやザ・ローリング・ストーンズの楽曲など、JASRACが管理している洋楽もOK。CD音源やプロモーションビデオをそのまま配信することはできない。 ユーザーは使用した楽曲の情報をUstreamに報告する必要があり、方法は7月中旬に案内する。Ustreamは3団体に収入の一部を支払う。 同社は同日、Android端末向けに、Ustreamを閲覧できるアプリ「USTREAM Viewer」と、ライブ配信できるアプリ「Ustream Broadcaster」の日本語版の
日本音楽著作権協会(JASRAC)が5月19日に発表した2009年度の楽曲使用料は、前年度比3.1%減の1094億円と2年連続で減少し、下げ幅は過去最大だった。ネット配信からの収入は増えたが、CDや放送局からの収入減を補いきれなかった。 音楽CDを含む「オーディオディスク」は17.4%減の169億円。徴収額の最大シェアを占める「放送等」は、景気低迷の影響などを受け、2.1%減の272億円だった。 ネット配信関連では、着メロや着うたの徴収額が減ったが、着うたフルが前年度並みを維持。PC向けダウンロード、ストリーミング配信は増加した。 PC向けダウンロード、着うたフル含む「ダウンロード配信」は18.2%増の51億円、YouTubeやニコニコ動画、GyaOなど約20サイトからの徴収を含む「動画等ストリーム」は43.8%増の7億円に伸びている。 私的録音補償金は35.5%減の1億円、私的録画補償金
歌詞つぶやいても大丈夫? RTは? Twitterと著作権を考える:寄稿・福井健策弁護士(1/2 ページ) 140字で世界を席巻するソーシャルメディア「Twitter」と著作権をめぐる話題を見かけることが増えている。先日は、日本音楽著作権協会(JASRAC)の菅原瑞夫常務理事が「歌詞をつぶやけば使用料が発生する」と発言した、というつぶやきが爆発的な反響を呼んだのは記憶に新しい。 著作権などというカタクルシイものと、140字コミュニティーの自由さは対局に位置していると感じる人もいるだろう。とはいえ、筆者自身もTwitterを使ってみて、「これは著作権的に面白いな」と思う機会が一度ならずあったのも事実。今回はQ&A形式で、Twitterと著作権の関係を考えてみよう。 Q1:歌詞をつぶやくと使用料がかかるのか? そもそもつぶやく行為とは何か。これは情報をTwitterのサーバーなどに複製し、そこ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く