昨今の技術の変化に伴い,ITアーキテクトという役割の仕事は様変わりしてきました。当初は技術のスペシャリストでしたが,その後,「ITアーキテクト=設計士」という誤解を受けます。今後を考えると,「Ruby on Rails」などの便利なフレームワークの登場で,その役割は大きく変化すると思います。時代の流れに伴いITアーキテクトという仕事がどのように変化してきたのか,そして,今後どのようになるのか考えていきたいと思います。 アーキテクトとは 建築分野には建物自体のコンセプトの考案や,構造のデザインを行う「アーキテクト」と呼ばれる職種があります。アーキテクトは自らの美的感覚や知見からその建物のデザインを行うため,芸術的才能を求められる職とされています。 このアーキテクトという職種をシステム開発の分野に持ち込み,産まれた職種が「ITアーキテクト」です。それでは,なぜ建築分野のアーキテクトがシステム開
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