野山でよく見かけるヨモギですが、実はたくさんの種類があるのをご存知ですか? なかでも私たちの暮らしにもっとも身近なヨモギとは? 5月ごろから旬を迎えるヨモギについて、野草研究家の山下智道さんにお話をうかがいました。 こんにちは。山下智道です。 この世界にヨモギは何種類くらいあると思いますか? 実はヨモギの仲間は世界に約500種、日本では約40~45種近くあるといわれています。 そのなかでも、草餅づくりやよもぎ蒸しなどに使われる、日本人の暮らしにもっとも身近なヨモギは『カズザキヨモギ』と呼ばれる種で、道ばたや河川敷、野山などでよく見かけるヨモギです。 薬用としてヨモギを使う場合は、この「カズザキヨモギ」と、北海道や東北に生育する「オオヨモギ」、沖縄に生育する「ニシヨモギ」の葉と枝先を使うのが一般的です。 カズザキヨモギ。いわゆる「ヨモギ」として親しまれているヨモギはこの種にあたる 5月~7月