福島第一原発2号機の格納容器の内壁。塗装がうろこ状にはがれており、高温にさらされたことを示している=東京電力提供 東京電力は20日、福島第一原子力発電所2号機の原子炉格納容器内を工業用内視鏡で撮影した動画を初めて公開した。画像からは、溶融した燃料の熱で蒸発した水蒸気が格納容器上部で冷やされて水滴になり、雨のように降り注いでいる様子が読み取れた。強烈な放射線のために白い斑点が絶え間なく画面に映り込んでおり、格納容器内の厳しい環境が改めて浮き彫りになった。 動画の撮影は19日午前に約30分間行われた。内視鏡は格納容器底部から高さ7メートルの貫通部から約2メートルほど挿入されて、内部を撮影した。 東電は、容器の底に深さ4・5メートル程度の水がたまっていると推定していたが、深さ4メートルのところにある鉄格子の足場付近にも水面が見えなかった。想定以上に水の量は少なかった理由について、東電は、水面の位