これは重大な問題ですね。 αエラーが増大するということは、患者さんの不利益につながります。 そのため、統計的検定は、1回だけ実施することが原則になります。 検定の多重性が発生する時には、p値の解釈にも注意する 検定の多重性が発生しているということは、αエラーが増大しているということです。 そのため、p値の解釈にも注意が必要です。 通常は有意水準を0.05に設定している場合、多重性の問題がなければp値が0.05を下回っている場合に「有意である」と結論づけることになります。 しかし、多重性の問題が発生している場合には、有意になりやすくなっている状況なので、意図的に有意になりにくいように解釈をする必要があるのです。 そのため、例えばボンフェローニ法のように検定を2回実施するのであれば、p値も0.025を下回らない限り有意とは言えない、というように、厳しくp値を解釈する必要があるのです。 検定の多