客観的に言うと、現在の私は大手企業に勤務しシリコンバレーに駐在する36歳の会社員である。会社員としてとても幸せな生活を送らせて頂いている。電子書籍の仕事も刺激的でとても楽しい。 このところ日本人からやってくる若者と、起業とシリコンバレー進出について語り合う中で、自分の若い頃のことを話す機会が多くなった。「俺の若い頃はなあ」ではなく、「今の時代、君たちはとても恵まれているよ」と言うのだが、ふと「もし今僕が20歳の若者だったら、どういう道を選んだだろうか」と考えた。 これまで、自分のことはあまり積極的には語ってこなかったが、人に起業やアメリカ進出を薦めるうえで、避けて通れないと思えてきたので、珍しく自分のことを書いてみようと思う。過去の経歴は事実を客観的に語っているだけで、決して人に自慢できるものとは思っていないので、誤解しないで読んで頂けるとありがたい。 私は1994年に東京の私大に進学した