すると電話の向こうの窓口の人に尋ねられた。 「それから、ボランティア保険に加入されていますでしょうか?」 これはかなりぎょっとした。え、なにそれ。そんな保険が必要なの? ていうか、そんな保険がこの世には存在したの? 「いえ、おりません」 「でしたら、現地でお怪我などなされた場合は、ご自分の負担で治療していただくということになりますが、よろしいですね」 「あ……はい」 うーん、ひとつ勉強になることはなったな。ボランティアって、体力だけがあればいいわけじゃないのね。そりゃそうか。お金も出して、身体も使え、と。ある意味、納得。全部を行政が賄うというのなら、人を直に雇用してしまったほうがいいというか。 しかし怖いのは「ボランティア保険」なるものなのだった。 なんだかとても気になるんだが。 自分で調べてみた。すると判明した。 た、他人様の大事な壷を割ったときとかにも、「ボランティ