「登山が趣味なのでこのあたりは何度も訪れているが、ゴンドラに乗るだけで眺められる頂上からの景色はまた格別。おいしいコーヒーを飲みながら座っていると、時間が経つのを忘れる」 埼玉県から訪れた60代の夫婦はこう言って満足げな表情を見せた。 国内有数のスキーリゾート地として知られる長野県白馬村。5月に訪れると、山頂にはもはや雪がないというのに、ゴンドラが黙々と動いていた。雪のないスキー場に降り立った客は、展望テラス「HAKUBA MOUNTAIN HARBOR(ハクバ マウンテンハーバー)」を目指していた。 スキー客はピーク時の3分の1に マウンテンハーバーは2018年10月のオープン以降、1000台入る駐車場が満車になるほどの人気ぶりだ。今年はスキーシーズン後の4月からゴールデンウィークまでに、すでに1万3000人が来場している。 仕掛け人は、白馬地域で3つのスキー場を運営する白馬観光開発。白