今夏の参院選比例区から立候補を目指す自民党の山崎拓元幹事長(73)は6日、谷垣禎一総裁、大島理森幹事長と党本部で会談し、早く公認するように直訴した。山崎氏は離党の可能性までほのめかして迫ったが、谷垣氏は「もう少し時間が欲しい」と答えただけだった。 山崎氏は昨年夏の総選挙で落選した後、参院選での国政復帰を目指してきた。谷垣氏らとの会談では、自民党の候補者擁立が遅れていることを指摘し、「多くの公認候補を出して戦う姿勢がなければ執行部の責任が問われる。勇断を求めたい。この場で決断して欲しい」と迫った。 山崎氏は比例区の70歳定年制に抵触しており、例外的に公認することには党内の中堅・若手を中心に強い批判がある。党再生に後ろ向きとの印象を与えかねず、谷垣氏も記者団に「まだ決めていない」と述べるにとどめた。