経済産業省が、職員に和装出勤を促す「きものの日」の導入を検討していることが24日分かった。国内和装産業の振興を図るため、スーツの代わりに着物で出勤できる雰囲気をつくるのが狙い。和装文化を学ぶセミナーや、イベントも開催し、着物を日常生活に取り込むことを目指す。 6月にまとめる有識者研究会の提言を踏まえ、経産省は早ければ来年度から実施する方針だ。 きものの日に指定する時期は検討中だが、夏場や11月、年末年始などが候補に挙がっている。 江戸時代の日常着だった「小袖」が、高温多湿の日本で発展した歴史を踏まえ、7~8月の夏場に開催する案では、浴衣での出勤も認める。打ち水イベントなども実施し「省エネで夏を涼しく過ごす装い」として着物をアピールする。 また、業界団体が「きものの日」に設定した11月15日や、仕事始め・仕事納めに着用する案もある。