中国が1980~90年代に国ぐるみのドーピングを行っていたと、同国代表チームに関わっていた中国人医師がドイツ公共放送(ARD)に告発した。これを受け、世界反ドーピング機関(WADA)は22日、疑惑を調査する方針を発表した。独立した調査チームに情報収集を依頼したという。 AFP時事電などによると、告発したのは中国で複数の競技の代表チームを担当していた79歳の女性医師。2012年にドーピングについて初めて話したところ、身の危険を感じ、息子とともに中国を逃れたという。現在、ドイツに亡命を申請している。 70年代から複数の代表チームを担当していたという医師は、1万人以上の選手がドーピングに関わっていたと指摘。「この期間に中国選手が国際大会で獲得したメダルは、剝奪(はくだつ)されるべきだ」と主張した。 医師が当時担当していた代表…