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ブックマーク / www.astroarts.co.jp (67)

  • 観測史上初の恒星間天体、名前は「ʻOumuamua」

    【2017年11月7日 MPC】 先月19日に米・ハワイのパンスターズ望遠鏡による観測で発見された小天体は、軌道計算の結果から、観測史上初の恒星間天体とみられている天体だ。現在はペガスス座の方向に向かって高速で移動中で、二度と太陽系に戻ってくることはない。 この小天体には最初、彗星を表す「C/2017 U1」という符号が付けられていたが(Cは「太陽を周期的に公転しない彗星」を表す)、彗星活動が見られないことから「A/2017 U1」に符号が改められていた(Aは「小惑星」を表す)。これらの符号のほか、現行の小天体の命名規則では、天体が彗星であれば発見者(あるいは天文台やプロジェクト)の名前が付けられ、小惑星であれば一定以上の回数の観測が行われた後に発見者に命名権が与えられ、国際天文学連合の小天体命名委員会が承認することになっている。 この規則どおりであれば、今回発見された小天体は現時点では観

    観測史上初の恒星間天体、名前は「ʻOumuamua」
    stella_nf
    stella_nf 2017/11/16
    “ハワイ語に由来するもので、「ʻou」は「手を伸ばす、手を差し出す」、「mua」は「最初の、より前に」という意味だ(2つ繰り返しているのは強調のため)。”
  • 銀河の歴史を物語る、銀河周囲に空いた3組の巨大な空洞

    銀河中心の超大質量ブラックホールが5000万年にわたって起こしてきた爆発的な噴出によって周囲の高温ガスに3組の巨大な空洞が作られた様子を、X線天文衛星「チャンドラ」が明らかにした。 【2015年6月11日 チャンドラ】 おとめ座の方向1億500万光年の距離に位置する銀河群をX線天文衛星「チャンドラ」が観測し、銀河群に属する銀河NGC 5813の中心に存在する超大質量ブラックホールが起こしてきた爆発的噴出の歴史が明らかにされた。 銀河中心のブラックホールのすぐ近くからは強力な高速の双極ジェットが噴出しており、この双極ジェットの衝撃波によって銀河内に広がる数百万度もの高温ガスが外に押し出され、ガスに空洞のペアが作られる。最新のチャンドラによる観測で、この銀河に3組目となる空洞のペアが見つかった。つまり、これまでに3回ブラックホールから爆発的な噴出が起こったことになる。 NGC 5813。X線(

    銀河の歴史を物語る、銀河周囲に空いた3組の巨大な空洞
  • 【訃報】彗星観測家ウィリアム・ブラッドフィールド氏

    【2014年6月17日 ICEINSPACE】 数々の彗星を発見したことで知られるオーストラリアのアマチュア天文家、ウィリアム・ブラッドフィールド氏が9日死去した。享年86歳。 ブラッドフィールド彗星(C/2004 F4)は、明け方の空で尾を伸ばした見事な姿を見せた。クリックでアンドロメダ座大銀河(M31)とともに広域拡大(撮影:2004年4月26日、福島英雄さん。投稿画像集より) 豪アマチュア天文家のウィリアム・アシュリー・ブラッドフィールド(William Ashley Bradfield)さんが6月9日に亡くなった。 1927年ニュージーランドで生まれたブラッドフィールドさんは大学卒業後オーストラリアに移住し、ロケット推進システムの研究をするかたわら、1970年ごろから天体観測をはじめた。1972年3月のC/1972 E1を初めとして、2004年までに18個の彗星をすべて眼視で発見し

    【訃報】彗星観測家ウィリアム・ブラッドフィールド氏
  • 【訃報】ドブソニアン望遠鏡の考案者 ジョン・ドブソン氏

    【2014年1月17日 Universe Today】 ドブソニアン望遠鏡の考案者として知られる米アマチュア天文家ジョン・ドブソン氏が15日死去した。享年98歳。 米アマチュア天文家、ジョン・ドブソン(John Dobson)さんが、15日に米カリフォルニア州で死去した。98歳だった。 1915年に中国・北京で生まれ、1927年に家族とともに米サンフランシスコに移住。修道士の職に就いていた1956年から自作の望遠鏡で天体観察を始め、今日「ドブソニアン」と呼ばれる新しいタイプの望遠鏡を考案した。大口径望遠鏡を安価で手軽に扱えるため、アマチュア天文ファンの間で広く利用されている。 ドブソンさんはやがて天体観察に専念するために離職し、1968年にはNPO団体「Sidewalk Astronomers」を立ち上げるなど天文普及に力を注いだ。 氏の逝去に際し、謹んで哀悼の意を表します。 〈参照〉 U

    【訃報】ドブソニアン望遠鏡の考案者 ジョン・ドブソン氏
  • アイソン彗星由来の流星群、出現なるか

    【2014年1月15日 Universe Today/American Meteor Society】 昨年11月末の近日点通過で消滅したアイソン彗星が太陽接近中に放出した塵が、15日ごろに流星として見られる可能性がある。 アイソン彗星が放出した塵が軌道付近に残されていれば、そこを通過する地球の大気に飛び込んで流れ星が見られるかもしれない。クリックで拡大(「ステラナビゲータ」でシミュレーション作成。以下同) アイソン彗星由来の流星が出現するとすれば、「ししの大鎌」のしし座η星付近が放射点と予測される。クリックで拡大 2013年11月29日(日時間。以下同)の太陽最接近で消滅したアイソン彗星(C/2012 S1)が軌道付近に残した塵が、1月15日から16日ごろにかけて流れ星として観測されるかもしれない。 2012年9月に発見されたアイソン彗星は、昨年11月29日に太陽表面からおよそ110万

  • 2013年天文ゆく年くる年

    ロシア上空に小天体が出現した瞬間。クリックで動画再生(提供:Sergey Zhabinさん) しし座の銀河と小惑星2012 DA14の軌跡。クリックで投稿画像ページへ(撮影:yuji.yamagataさん) 2013年最大の宇宙トピックといえば、ロシアを襲った小天体落下だろう。2月15日、推定幅17mの小惑星が地球の大気に飛び込み、チェリャビンスク地方上空で分裂。衝撃波により広範囲にわたって建物のガラスが割れ、1000人以上が負傷した。郊外の湖で数百kgもの隕石が回収されている。 知られる限り1908年の「ツングースカ大爆発」以来の規模、しかも人間の生活圏を襲った今回の事象は、隕石落下の瞬間が多くの車載カメラにとらえられるなど大きなインパクトを与えた。 奇しくも約16時間後には小惑星2012 DA14の近距離通過を控えていた時。両天体は無関係であることがすぐに判明したものの、大規模な天体衝

  • アイソン彗星の残骸、ハッブルでも写らず

    【2013年12月25日 HubbleSite】 ハッブル宇宙望遠鏡が18日、先月末の太陽最接近でほぼ消滅したアイソン彗星の残骸の観測を試みた。残念ながら画像にはそれらしいものは写っておらず、完全に蒸発したか、ごく小さな破片しか残っていないものとみられている。 近日点を通過した後、淡く拡散しながら消えていくアイソン彗星。太陽観測衛星「SOHO」がとらえたこの画像が最後の姿ということになりそうだ。クリックで拡大(提供:SOHO/LASCO) 12月18日にハッブルがとらえた画像。やはりアイソン彗星の痕跡はどこにもなかった。クリックで拡大(提供:NASA/ESA/HST) 11月29日の太陽最接近で核が崩壊、ほぼ消滅したアイソン彗星(C/2012 S1)。近日点を通過した彗星の残骸は、拡散しながら太陽観測衛星の視野の外に消えていった(1枚目の画像)。国内外のアマチュア観測家が位置や拡散範囲の予

    アイソン彗星の残骸、ハッブルでも写らず
  • アイソン彗星、残骸が観測されるも彗星活動は終了

    【2013年12月3日 国立天文台メールニュース No.120/国立天文台】 11月29日の太陽最接近で核が崩壊したアイソン彗星。太陽観測衛星でとらえられた残骸のようすから彗星活動は完全に終了したとみられ、肉眼で見える期待はかなわなそうだ。 太陽観測衛星SOHOのLASCO C3カメラにとらえられたアイソン彗星の太陽最接近のようす(早送り)。近日点通過後に粉々になった残骸が移動し拡散していくようすがわかる。クリックで動画再生(提供:NASA/SDO/ESA/SOHO/GSFC) 2013年9月から2014年1月まで、太陽最接近のようすを彗星からの視点でシミュレーション。クリックで動画再生(「ステラナビゲータ」で作成) アイソン彗星は、11月29日早朝(日時間、以下同)に太陽にもっとも接近(近日点を通過)しました。その前の11月27日ごろには、太陽に近すぎるため地上からの観測は難しくなりま

    アイソン彗星、残骸が観測されるも彗星活動は終了
  • アイソン彗星の核が太陽最接近でほぼ消滅

    【2013年11月29日 NASA】 29日朝(日時間)に太陽に最接近したアイソン彗星は、太陽からの強烈な熱を受け、彗星の核の部分がほぼ消えてしまったとみられている。12月以降に明け方の空で長い尾を見ることは、かなり難しくなった。 SOHOのLASCO C2にとらえられたアイソン彗星。核の部分は遮蔽版の向こうで見えない。下に尾が見える。クリックで動画再生(提供:NASA/SDO/ESA/SOHO/GSFC) 29日の朝4時ごろ(日時間)、アイソン彗星(C/2012 S1)が太陽に最接近した。太陽最接近前後にはひじょうに強い熱や潮汐力を受けるため、彗星が溶けたり壊れたりしやすくなる。この太陽最接近を無事に乗り越えられるかどうか、世界中で注目されていた。 太陽観測衛星SOHOやSDO、STEREOから送られてきた画像によれば、アイソン彗星の核(氷や塵の塊)は、残念ながら消滅してしまった可能

    アイソン彗星の核が太陽最接近でほぼ消滅
  • 彗星探査機「ディープインパクト」が通信途絶

    【2013年9月18日 NASA】 テンペル彗星へのインパクター衝突探査など多くの成果を挙げてきたNASAの探査機「ディープインパクト」との通信が、8月から途絶えたままとなっている。 NASAの彗星探査機「ディープインパクト」が、8月8日の交信を最後に通信不能となっている。ソフトウェアの異常により探査機のコンピューターが再起動を繰り返す状態になっているとみられており、その場合には機体の姿勢制御のためのコマンドが出せないため、通信アンテナを地球に向けるのが難しくなる。さらに太陽電池パネルの向きも保てないとなると、電力確保も危うい。 地上管制チームは現在、探査機との通信復活を目指してコマンドを送信し続けている。 2005年1月に打ち上げられたディープインパクトは、同年7月4日にテンペル彗星(9P/Tempel)に子機を衝突させて飛び散る物質やその痕を観測した。その後も2010年のハートレー彗星

  • 土星の環に飛び込んだ「流れ星」

    【2013年4月26日 NASA】 NASAの探査機「カッシーニ」の観測で、土星の環に流星体が突入した直後の痕跡が発見された。 土星の環に突入した流星体の破片でできた雲の痕。クリックで拡大、詳細説明を表示(提供:NASA/JPL-Caltech/Space Science Institute/Cornell) ちょうどこれからが見ごろの土星(【特集】土星を見よう)。その最大の特徴である環に小さな流星体が突入した痕跡が、NASAの探査機「カッシーニ」の観測から見つかった。 太陽系の惑星間空間には高速で移動する微小物質が無数に飛び交っていて、しばしば地球を含む惑星に衝突する。土星もその例外ではなく、その環に1cm〜数mほどの流星体が突入して広がる筋状の雲が画像でとらえられている。 流星体が環にぶつかり、衝突で生じた二次的な破片がさらに環への衝突を繰り返すことで塵の雲が生じる。雲を構成する粒子は

  • 見つけた! 撮った! パンスターズ彗星

    【2013年3月12日 アストロアーツ】 3月10日に近日点を通過し、北半球の空へとやってきたパンスターズ彗星。当初予想より暗めとはいえ、何年ぶりかの肉眼彗星へと天文ファンの期待は高まる。日各地から撮影・目撃報告が届く中、東京都渋谷区にあるアストロアーツ事務所の屋上でもその姿を確認することができた。 3月11日に撮影したパンスターズ彗星。2013年3月11日18時26分(日没40分後)1秒露出、ISO 1600/Nikon D5100+80-400mmズーム(200mm F5.3)/固定撮影。拡大像は16枚コンポジット、トリミング。クリックで拡大(撮影:門田健一、東京都渋谷区にて) 天文シミュレーションソフト「ステラナビゲータ」の画面に実写の景色画像を合成し、夕景の中で彗星を探す目安とした。視野円は16×70mm双眼鏡の実視界4度。クリックで画面拡大表示 アストロアーツの事務所があるビル

  • パンスターズ彗星の増光ペースに翳り

    【2013年2月6日 アストロアーツ】 3月10日に近日点を通過するパンスターズ彗星(C/2011 L4)の増光ペースに翳りが見えてきており、以前の予想ほど明るくならない可能性が高くなっている。予測が難しい彗星の動向を、「星ナビ」記事から紹介する。 2013年1月半ば現在、パンスターズ彗星(C/2011 L4 PANSTARRS)は太陽から1.4au、地球から2.2auの距離まで近づいてきている(webニュース追記:2月6日時点では、太陽から0.9au、地球から1.5au)。 11月から12月まで太陽と合になって地上からは観測できなかった。だが、再び明け方の空に現れてきた12月23日に、約2か月ぶりにオーストラリアの観測者によってとらえられた。気になる明るさは9等級。2か月前に、11等級で西の空に沈んだ時と比べて、2等級ほど明るくなっていた。これは、ほぼ予報どおりで、順調に増光していること

  • 木星の閃光の正体は?

    【2012年9月28日 Universe Today】 今月10日に目撃された木星表面の閃光現象。小天体の衝突によるものと推測されているものの衝突痕が見つかっておらず、爆発現象の正体は謎のままである。 IRTF望遠鏡とSpeXガイドカメラでとらえた現象前(左:9月5日)と現象後(右:9月11日)の木星。閃光が見られた黒丸部分には、特に変化は見られない。クリックで拡大(提供:G. Orton, Jet Propulsion Laboratory) 今月10日に木星の表面で小天体の衝突によるものらしき閃光が目撃されたことは、アストロアーツニュース(参照:2012/9/11「木星に小天体衝突か 米で閃光現象を目撃」)でもお伝えしたとおりだ。閃光は木星の観測を行っていたDan Petersenさんによって目撃され、テキサス州のGeorge Hallさんが撮影した動画にも記録されていた。 衝突した天

    stella_nf
    stella_nf 2012/09/28
    衝突痕見つからず
  • 5.21金環日食が中止 理由は「安全に見ないと危険」

    【2012年4月1日(エイプリルフール) アストロアーツ】 今年5月21日朝の金環日が、「安全な方法で見なければ目を傷める恐れがあり危ない」という理由により中止が決定した。注目の天文現象として関連商品の売上も期待されていたが、日の国土ではなく日の経済に暗い影を落とすことになりそうだ。 日国内では25年ぶりに見られるとして話題になっていた天体ショーが突然の中止となった。5月21日朝、東京・名古屋・大阪などを含む太平洋側では太陽がリング状となる金環が、それ以外の日全国でも大きく欠ける部分が見られるはずだった。 中止の理由となったのは、「太陽を見ることの危険性」。日といえば、太陽がすべて隠れあたりが暗くなる皆既のイメージが強いが、金環ではリング状に残った部分が強烈な光を放つために暗くなることはなく、肉眼では欠けた様子も見ることはできない。無理に見ようと太陽を直視すると目を傷め

  • 太陽で大規模フレアが発生、強い太陽放射線を観測

    【2012年1月25日 NASA (1)/(2)/Physorg】 日時間23日昼すぎに太陽表面で発生したフレアが25日未明に地球の磁気圏に到達し、2003年以来という非常に強い太陽放射線が観測されている。北欧では通常よりも低緯度でオーロラが観測されているようだ。 1月24日にノルウェーのGrotfjordで撮影されたオーロラ。その5日前に発生した太陽フレアによるもの。クリックで拡大(提供:Bjørn Jørgensen) 23日に太陽観測衛星「SOHO」がとらえた太陽のコロナ質量放出(CME)。画像中の時刻は世界時(UT)。リリース元では動画も公開されている。クリックで拡大(提供:SOHO/ESA & NASA) 23日午後1時ごろ(日時間)に太陽表面で観測されたM8.7レベルのフレアからのコロナ質量放出(CME)が25日未明ごろに地球の磁気圏に到達した。2003年10月以来の強い太

  • http://www.astroarts.co.jp/shop/showcase/eclipse_card/index-j.shtml

  • 世界最南端の高高度雲を観測か?

    【2012年1月6日 河北新報/空のkiroku 雑記帳2】 1月7日 追記あり 仙台市天文台の小石川正弘さんが昨年末の12月29日早朝に夜光雲と思われる雲を撮影した。夜光雲は高度80km付近でできる雲で、主に高緯度地域で見られるものだ。仙台のほか、類似の雲が横浜や横須賀などでも観測されたとの情報もある。 昨年12月29日の朝に宮城県で撮影された、夜光雲と思われる現象(satotakaさん撮影)。拡大画像やデータは下記〈関連リンク〉の投稿画像ギャラリーを参照のこと 夜光雲とは高度80km付近という非常に高いところにできる雲のことだ。日の出前や日没後の太陽に照らされて青白く輝くことが知られており、主に極近くの高緯度地域で夏に見られる。 その夜光雲と思われる雲を、仙台市天文台の小石川正弘さんが12月29日午前6時ごろに撮影したとして河北新報で報道されたが、それ以外にも首都圏地域を中心に、類似の

  • 探査機ボイジャー、太陽圏外からの「向かい風」を初検出

    【2011年12月14日 NASA】 NASAの探査機「ボイジャー1号」が太陽系の果ての新たな領域に入ったことがわかった。この領域では太陽圏から外向きに出ていく粒子だけでなく内向きに入ってくる粒子も観測されており、「よどみ」のようなものが形成されている領域であると考えられる。 「ボイジャー」は現在太陽から178億kmのところにいる。現在いる「よどみ」(stagnation)は太陽から169億kmのところに内側の境目があることがわかっている。クリックで拡大(提供:NASA/JPL-Caltech) この新しい領域では太陽圏外に向かう荷電粒子の流れはゆるやかになり、太陽の磁場の影響も小さく、高エネルギーの粒子は星間空間へと漏れ出ているようだ。ボイジャー1号は太陽系の磁気バブル(参照:2011/6/13「太陽系の果ては磁気バブルで覆われている?」)に覆われた一番外側の領域の中で、「よどみ」のよう

  • 銀河ごとに違う、星の材料のリサイクル事情

    【2011年11月22日 HubbleSite】 銀河の中では、星の材料となるガスを再利用することで数十億年にもわたって新しい星が生まれつづけることが、観測により示された。同時に、星形成が爆発的な銀河では残っていたガスが吹き飛ばされて星形成の勢いを止めてしまうことも、ハッブル宇宙望遠鏡の観測によってわかった。 銀河の中心付近の円盤部と、その周りに広がる球状のハロー部。遠方銀河の中心で強烈な光を放つ天体「クエーサー」をハローごしに観測することで、ハローに含まれるガスの種類や量を測定している。クリックで拡大(提供:NASA, ESA, and A. Feild (STScI)、以下同) 左は星形成の激しい銀河を表しており、矢印のようにガスは銀河の外へと逃げてしまう。一方、天の川銀河のような右の渦巻銀河では、ハローのガスの一部を星形成のために再利用できている。クリックで拡大 これまでの銀河の研究