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ブックマーク / newsnews.exblog.jp (14)

  • 「自由報道協会賞」の「辞退」について | ニュースの現場で考えること

    自由報道協会が「自由報道協会賞」というアワードを設け、私が編者になった「@Fukushima 私たちの望むものは」が同賞の中の部門賞「3・11章」に他薦でノミネートされた。このような地味な書籍に着目してもらい、当にありがたく、光栄でもある。 しかし、きょう午前零時に公表された(当はもっと早くにも公表されていたようだが、いったんサイトが閉鎖されていたらしい)賞のノミネート一覧をみて少々驚いた。この賞がこういう形になっていること、「記者会見賞」があり、そこで小沢一郎氏の受賞がすでに決定していたことに驚いた。そこで、賞自体の考え方等に大きな疑問があるということで、昨晩(というか日25日)午前零時50分ごろ、下記メールを同協会に送り、賞の辞退をお願いさせてもらった。以下、送付したメールのエッセンスを記しておく。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ この度、「自由報道

    「自由報道協会賞」の「辞退」について | ニュースの現場で考えること
  • 言論の自由と宅配制度をリンクさせるな | ニュースの現場で考えること

    公正取引委員会が新聞の特殊指定見直しを検討している。宅配制度が維持できるか、はたまた崩壊するかの分岐点だとみて、新聞各社は与党・政府などにここぞとばかりの猛アタックを繰り返している。共同通信の特集を見ていると、新聞労連もその輪に加わり、いわば労使一体の運動になったようだ。 規制に守られていた業界にとって、その規制存続は死活問題だ。1960年代の繊維業界から始まって、日では(もちろん諸外国も一緒)過去、各業種・各企業が「規制を存続させてください運動」「業界を守ってください運動」を繰り広げてきた。誤解を恐れずに言えば、新聞業界が「規制を続けてください、宅配制度を続けさせてください」と言い続けるのは、企業のリクツからすれば、当然のことだ。 むろん、賢い経営者は、「規制で守ってください」と嘆願する一方で、自社の経営体質改善を図り、来るべき自由化時代への備えを着々と進める。で、その備えが整った段階

    言論の自由と宅配制度をリンクさせるな | ニュースの現場で考えること
  • 「きっこのブログ」と事情通、一次情報 | ニュースの現場で考えること

    何らかの物事に対する「定義」に関する議論を進めていくと、神学論争になりやすい。その際、神学論争を避けるためには、定義づけを行う言葉(=対象となる言葉)をできるだけ、「小さくしていく」しかない、と私は考えている。議論自体をわあわあ楽しむような場合は、そんな小難しいことを言わなくても良いとは思うのだが、少し真面目に議論する場合は、やはり、「大きな言葉は使わない」ことだと思う。 で、少し話は変わる。「新聞はネットを殺すのか」の湯川さんが、「日のブログジャーナリズムの現状」というエントリで、「ネットの一次情報を基に取材する記者」という小見出しの部分で、ネットと一次情報の関係について触れている。 「ネットには一次情報が無い」という声がある、だいたいはそうかもしれないけれど、一次情報を発しているブログもある、例えば、耐震設計偽造問題では「きっこのブログ」が情報発信源になり、そこから情報を入手して各メ

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  • 結局、「個人」なのだ。 | ニュースの現場で考えること

    時々、「うおおおお」と叫びたくなる。それほど、ここ数年のメディアの閉塞ぶりは、すさまじい。このブログを立ち上げた理由も、何とも言えぬ閉塞感をどうにかしたいと思ったからだった。でも、こんなちっぽけな試みとは無縁なところで、メディア企業内部の「事なかれ主義」は怒涛のように渦巻いている。しかも渦巻きは激しくなる一方だ。 いまのメディアが最大の病は、組織が官僚化し、事なかれ主義・前例踏襲主義が蔓延し、だれも責任を取ろうとしない、新たな試みに臆病になっていること等々に最大の原因がある。そのことは、この10ヶ月、私もこのブログで書き続けてきたし、最近出した対談集「ブログ・ジャーナリズム 300万人のメディア」でも力点を置いて喋ったつもりだ。先日、集英社新書の「ご臨終メディア」を読んだときも、その内容があまりに的確で、かつ私の感覚と似ていて唸ってしまったほどだ。それほど、病気は重い。 しかし、ほんのわず

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  • 「SNSは権力の複製装置と化すのか」 | ニュースの現場で考えること

    小泉首相の靖国参拝について、書こうと思っていた。 中国韓国の反発があろうとなかろうと、参拝は政教分離を定めた日国憲法に違反する行為ではないか、とか。「公約を守る男」を演出したいのかもしれないが、それなら在任中に国債発行残高を膨張させ、挙句、国債抑止の公約破りなんか大した問題ではない旨国会で語ったことはどうなのか、とか。そもそも首相には対米追従外交はあっても、東アジア・東南アジアを対象とした中長期の外交構想は無いのではないか、とか。 そんなことを記そうと思っていたが、先ほど、興味深い論文を読んだので、話はそちらへ。新潮社の月刊誌「フォーサイト」11月号の「SNSは権力の複製装置と化すのか」である。筆者はジャーナリストの阿部重夫氏だ。 阿部氏は先の総選挙結果について、「(首相に)尻尾を振るだけの手合いが多いのには驚かされる」と強調する。その上で、若手ベンチャー企業の経営者らが「YES!PR

    「SNSは権力の複製装置と化すのか」 | ニュースの現場で考えること
  • 記者クラブ制度、崩壊の足音 | ニュースの現場で考えること

    昨日のシンポジウムで同席したフリージャーナリストの寺澤有氏によると、警察庁記者クラブの仮処分申し立て事件がいよいよ佳境に入ったそうだ。この「事件」の経緯は、寺澤氏らが主宰するブログに詳しいので、まずはそちらを読んでもらいたい。 → (1) (2) 既に仮処分の審尋は4回に及び、来月初旬には5回目があるという。仮処分は、申し立てのあったその日のうちに決定が出ることも珍しくないが、異常な長さである。東京地裁はこの事件に対し、合議体で臨んでいるそうだ。あの週刊文春差し止めの仮処分ですら、裁判官1人だったことを考えると、これも異例と言えるかもしれない。 寺澤氏によると、当初の「警察庁長官の記者会見に寺澤人らが出席することを妨害しないでほしい」という仮処分申請の内容は、その後、国側(警察庁)と記者クラブ側(3社)の出方を見た上で、「そもそも記者室に常駐していることが違法。それならば、こちらは『警察

    記者クラブ制度、崩壊の足音 | ニュースの現場で考えること
  • 「対案を出せ」と言う前に。 | ニュースの現場で考えること

    竹中平蔵氏のウエブサイトに、衆院解散を受けての記者会見の様子が収録されている(もちろん内閣府のHP内にもある)。 その中から以下のQ&Aを抜粋してみたい。 (問)大臣は、担当大臣になられまして、2003年の竹中5原則から始まりまして、郵政民営化の有識者会議であるとかタウンミーティングであるとか、手順を踏んできたわけですが、結果としてこのように否決になったということに対する責任について、どのようにお考えなのか。それと、その責任を何らかの形でとるおつもりがあるのか、その辺をお願いします。 (答)責任に関しては、明白であると思います。私たちの主張を滔々と展開して、国民から信任をいただくこと、そしてその信任の上に立って、郵政民営化の法案を将来の国会、次の国会でしっかりと通すこと、それが私の責任であると思っております。 重要な点は、私たちは郵政の民営化を提案して、詳細な資料を提供して、そして190時

    「対案を出せ」と言う前に。 | ニュースの現場で考えること
  • 第2次記者クラブ訴訟の法廷にて | ニュースの現場で考えること

    フリーランス記者の山岡俊介さんは、おそらく、いま日で有数のフリー記者である。武富士事件を徹底追及したことは広く知られているし、ネット上でも「ストレイ・ドッグ」というブログを開設し、取材の成果を惜しみなく披露されている。最近では、自宅が何者かに放火されるという事件に遭遇している。それと、どうでも良いことかもしれないが、山岡さんは私の高校の1年先輩である。 さて、先日、同じくフリーランス記者の寺澤有氏が原告となった「第2次記者クラブ訴訟」の口頭弁論が東京地裁であった。私はこの訴訟を個人的に支援しており、陳述書も提出している関係から、当日は休暇を取って一般傍聴者として法廷に足を運んでみた。しかし、驚いたのは、傍聴人の少なさである。世上、これだけ記者クラブのことが問題になっているのだから、もう少し傍聴席がにぎわって良いのではないか、と率直に思う。とくに、肝心の既存メディア(この訴訟の場合、物理的

    第2次記者クラブ訴訟の法廷にて | ニュースの現場で考えること
  • ブログと社会 | ニュースの現場で考えること

    最近、いろんなところで、「なぜブログは現実の政治や社会に影響を与えることが出来ないのか」といった議論に遭遇する。それに伴って、「実名と匿名のどちらが信憑性があるか」といった議論も依然続いているようだ。 匿名か実名かの議論については、私はもう結論を出しているので、私自身の考えはここでは再掲しない。ただ、「ネットやブログがなぜ政治や社会に影響を与えていないか」という問題の立て方については、少し意見があるので、書き留めておきたい。 そもそも、「(日では)ネットやブログがなぜ政治や社会に影響を与えていないか」という設問の立て方について。 たぶん、こういう問題の立て方をされる人は、非常に失礼な言い方ではあるが、現実の社会のありようが十二分に見えていないのではないかと思う。ネットは現実の社会に対し、非常に大きな影響をすでに十分に与えているのである。そして、その度合いは日々、まさに今、拡大を続けている

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  • そのとき、記者は逮捕された | ニュースの現場で考えること

    (以下は実話である。もちろん、肝心の要素はいくつかボカシている。ここに記すかどうかということ自体で、ずいぶんと悩んだ。しかし、こうした「事件」を闇から闇へと追いやることは、決して得策ではないし、日のメディア全体の問題なのだ) 昨年秋のことだ。 道外のある警察記者クラブに所属する30代の記者が、ある夜、事件関係者の自宅に取材に出掛けた。警察による立件が間近に迫っていた時期だ。 時刻は午後7時半ごろ。記者が玄関のインタホンを押したが、返事がない。そこで、しばらくインタホンを押したり、少し中を伺うようにしていたという。そのとき、どこからか民間警備員がやってきた。何をしているのかと聞かれたものの、それを説明すればその家が事件関係者だと分かってしまう。すると、警備員があらかじめ呼んでいたのか、ほどなくしてパトカーが2台到着した。バラバラと警察官が降りてくる。 その記者は警察担当であり、いわば「仲間

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  • 第2次記者クラブ訴訟 その後 | ニュースの現場で考えること

    フリージャーナリストの寺澤有氏が原告となった、いわゆる「第二次記者クラブ訴訟」が佳境に入っている。山岡俊介氏のストレイドッグのエントリ<記者クラブ制度を考える訴訟で寺澤有氏、「この制度は世界の非常識。情報カルテル」と喝破>によると、「奥田隆文裁判長は原告に好意的で、ただ門前払いではなく、何がしかクラブ制度に風穴を空ける判決文が出る可能性があるとの期待を抱かせてくれた」のだと言う。 寺澤氏によると、彼自身もこの6月8日の口頭弁論は意外だったらしい。詳細は省くが、どうやら、裁判所も記者クラブ制度のバカバカしさには、付き合っていられない、と感じているのではないか。いや、「感じているのではないか」ではなく、実際に感じているのだろうと思う。問題は、それを「判決」という形で言えるかどうか、にある。 私はこの訴訟で、寺澤氏を支援する(すなわち記者クラブの閉鎖性を真っ向から否定する内容)の陳述書を提出した

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  • 「匿名か実名か」について | ニュースの現場で考えること

    松岡美樹さんのブログ記事匿名の心理、実名の心理~暴言の抑止力になるものは?や 読売新聞「ヒゲ記者」事件で考える匿名と実名の功罪 、毎日新聞の磯野さんのブログの「実名、匿名」など、最近、あちこちで「匿名か実名か」が議論されている(と言ってもブログを覗かない日が数日続くと、あっという間に議論が進んでいて、何だいまさら、、、という感じである。げに、ネット上のスピードはすさまじい)。 話は少し飛ぶが、ASAHIパソコン6月号の「NEWS&VIEWS」という欄に、「神奈川新聞のサイトがブログを中心に」というタイトルの記事がある。その再後段あたりに私のコメントがあって、「なんで実名でブログをはじめたのですか」みたいな質問に答えた内容になっている。松岡さんや磯野さんの文章を読みながら、1ヶ月くらい前に、ASAHIパソコンの取材記者氏にしゃべったことを思い出した。 「なぜ、実名で?会社の許可は?」と問われ

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    stella_nf
    stella_nf 2005/05/24
  • 大声や怒声。人はそれに弱い | ニュースの現場で考えること

    JR西日の事故に絡んで、同社の記者会見に出席した読売新聞記者の「態度」について、読売新聞が「不適切発言」だったとして、おわびのコメントを大阪社・社会部長名で出した。(脱線事故会見巡る不適切発言でおわび…読売・大阪社)。そのニュースを見ながら、大声と怒声について、いろいろなことを思い出した。 大声や怒声を前にすれば、人は実に弱いと思う。 ある政治家に「役人を前に対して、なんでいつもそんなに大声を出すのか。何もないのに、いつも罵声、怒号を浴びせているように映る」と尋ねたことがある。彼は、役人は政治家を舐めてかかる、官僚出身や有力議員の2世なら別だが、そうではない陣笠クラスは、慇懃無礼に扱われると。政治家は国民の代表なのだから、馬鹿にされる所以はない、議員として勉強はいっぱいしなければならないが、だからと言って、国民に奉仕することが仕事の役人が、政治家を馬鹿にする言動をとったときは厳しく指

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    stella_nf
    stella_nf 2005/05/17
  • 結局、こういうことなんだよな | ニュースの現場で考えること

    奈良県の幼女殺害事件などを契機にして、性犯罪者の出所情報をどうするか、という議論があった。それを法務省と警察庁が協議し、この6月から性犯罪については実施することになっていたが、「やはり」というべきか、あっという間に、他の犯罪も対象になりそうである。 出所者情報提供、殺人・強盗など20罪種も追加方針 (読売新聞 5月17日) (以下は引用)。 法務省は16日、再犯防止などの目的で警察庁に提供する受刑者の出所情報について、既に決まっている12歳以下の子供に対する強姦(ごうかん)や強制わいせつなどの性犯罪以外に、殺人や薬物使用など約20罪種も追加する方針を固めた。対象拡大を要請していた警察庁との協議で大筋合意した。子供対象の性犯罪と同時に6月から実施したい考えだ。 提供の対象は、〈1〉殺人、強盗、強姦などの凶悪犯罪〈2〉覚せい剤取締法違反、放火、窃盗など常習性の高い犯罪――の計約20罪種で服役し

    結局、こういうことなんだよな | ニュースの現場で考えること
    stella_nf
    stella_nf 2005/05/17
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