英メディアの裁判報道で最近、ある日本の植物が話題だ。ジャパニーズ・ノットウィード(Japanese knotweed)という植物で、タデ科のイタドリを指す。日本ではその名が「痛み取り」から転じたとされるほど、民間薬としての歴史もある植物だが、英国では極めて厄介な外来種として悪名が高い。なぜ英国で特に問題となっているのか。背景を探った。(ロンドン・加藤美喜)
東京都多摩地域の井戸水から発がん性が疑われる有機フッ素化合物(PFAS)が検出された問題で、都が汚染によって取水を停止した井戸が11の浄水施設(7市)の34本に上ることが、都水道局への取材で分かった。3施設の5本は判明していたが、対象範囲が拡大した。一部浄水施設では約15年前から高濃度で検出されており、市民団体は「都は汚染源を早く特定し、対策をとってほしい」と訴える。(松島京太) 有機フッ素化合物 PFOSやPFOAなど多数あり、総称はPFAS(ピーファス)。水や油をはじく性質があり、泡消火剤や塗料、フライパンのコーティングなどに幅広く使われてきた。環境中でほとんど分解されず、人や動物の体内に蓄積されやすい。がんや心疾患による死亡リスク上昇との関連や、出生体重が減少する恐れが指摘され、近年、国際的に使用の禁止や規制が進む。日本の水道水などの暫定目標値はPFOSとPFOAの合計が1リットル当
【独自】北朝鮮が11月、鉄道でロシアに軍需物資を輸送 砲弾など数百万ドル規模か 批判浴びる両国が関係強化 北朝鮮が11月20日、ウクライナに侵攻するロシアに砲弾など軍需物資を鉄道で輸送していたことが、北朝鮮事情に詳しい関係筋の話で分かった。同筋によると、鉄道を使った最初の武器供与だったという。これに先立ち北朝鮮とロシアは数カ月間、数百万ドル(数億〜十数億円)規模の砲弾やロケット弾の売却交渉を続けていた。北朝鮮によるロシアへの武器供与の具体的な事実が確認されるのは初めて。両国がともに国際社会の批判を浴びる中、関係を深めていることが明確になった。(編集委員・城内康伸) 関係筋によると、北朝鮮からの軍需物資の輸送は11月20日、北朝鮮北東部・羅先(ラソン)特別市の豆満江(トマンガン)駅とロシア沿海州のハサン駅を結ぶ鉄道を通じて行われ、同日中に完了した。今後数週間以内に、数千発の対戦車砲弾や対空ミ
「現在、顔認証付きカードリーダーを導入されている医療機関・薬局において、カードリーダーが起動しない事象が発生していることを確認しています」。11月14日、カードリーダーを使ってオンライン資格確認をする医療機関向けのサイトで、このようなお知らせが公表された。 サイトは、厚生労働省所管の民間法人「社会保険診療報酬支払基金」などが運営し、オンライン資格確認についての医療機関の窓口となっている。同基金によると、医療機関や薬局から70件以上の問い合わせが寄せられた。 厚労省によると、一部のメーカーのパソコンで基本ソフト(OS)の更新を実施すると、マイナ保険証を読み取る「顔認証付きカードリーダー」がネットワークエラーを起こしたという。医療介護連携政策課の担当者は「エラーが発生しているのは特定のメーカーに限られている。応急処置の対策は実施済み」と説明。だが、不具合が影響する規模や原因の詳細は「不明」とい
東京都在住の妊婦の2割以上が都外で子どもを産んでいることが、厚生労働省研究班の調査で分かった。隣接する埼玉、神奈川、千葉各県での出産が多い。出産費用の平均額は東京都が全国で最も高く、研究班は「年収の低いグループは大都市の高価な出産費用を避け、より安価な周辺地域に流出する傾向がある」と分析。2021年の出生数は、新型コロナ禍の影響もあって約81万人と過去最少となり、地域ごとの経済的な負担感も踏まえた対策の必要性を指摘する。(柚木まり)
ロシアのプーチン大統領が戦争継続のため21日に発令した動員令を受け、極東サハ共和国など各地で予備役の招集が始まった。一方、ロシアのコネ社会を反映し、政府高官の子息らが招集の対象外となっている疑惑がネット上で拡散、反発も強まっている。 収監中の野党指導者ナバリヌイ氏(46)の支持者は21日、軍事委員会メンバーを装い、ペスコフ大統領報道官の息子ニコライ氏に電話し、出頭を命じた。ニコライ氏は「私はペスコフ姓の人間だ。この問題は高いレベルで解決される」と主張。この通話内容が交流サイト(SNS)上で拡散したため、ペスコフ報道官は22日、「発言が切り取られて伝えられている」と弁明に追われた。 ニュースサイト「レンタ・ル」によると、上下両院の議員や高級官僚は招集の対象外とみられ、反発の声が広がっている。モスクワ在住の男性(38)は「高級官僚とその子息たちを招集し、彼らがウクライナで戦死すれば、戦闘は
島津製作所(京都市)が製造した医療用エックス線装置を巡り、保守と販売を担う子会社の島津メディカルシステムズ(大阪市)熊本営業所の幹部社員が、熊本県内の公立病院に納入した装置に回路を遮断するタイマーを仕掛け、故障を装って部品を交換していたことが本紙の取材で分かった。病院は交換修理費として200万円超を支払った。島津製作所は社内調査していることを認め、自社のホームページに「事実関係が明らかになり次第、しかるべき対応を行う」とのコメントを出した。 両社の関係者は25日、この病院を訪れて謝罪し、概要を説明した。営業所を所管する熊本県は、メディカル社などから聞き取りをする考えを示した。病院を運営する自治体は、代金の返還を求めることも視野に検討するとした。 部品を交換していた装置は、エックス線で体内を撮影しながら映像を見られる「エックス線テレビシステム」で、この病院には2009年に設置された。関係者に
記録的に早い梅雨明けと猛暑が熱中症のリスクを高めるとして、日本救急医学会の医師らは28日、オンラインで緊急記者会見を開いた。「災害級」の暑さに加え、電力不足に伴う節電や新型コロナウイルス対策も重なって対応が例年にも増して難しいと指摘。お年寄りをはじめ重症化リスクが高い人たちの見守り強化やエアコンの適切な使用などの対策を取り、命を守るよう訴えた。
金沢市で3年ぶりに開かれた「金沢百万石まつり」(3〜5日)を巡る投稿が、本紙に寄せられた。4日のメイン行事「百万石行列」で、前田利家役とお松役の俳優への沿道からの写真撮影が禁止され、「屋外の公道上を行列するのに…。違和感があります」。なぜ撮影NGになったのか—。 「撮らないでください」。利家役の竹中直人さん(66)やお松役の栗山千明さん(37)が通過すると、複数のスタッフが掲示板を手にして大声で叫んだ。多くの観客は携帯電話を向けたが、戸惑いを覚えた人たちは多かった。交流サイト(SNS)上でも「印象に残ったのは撮影禁止を呼び掛ける声。とても残念」「いまの時代、禁止なんて逆効果」などの声が相次いだ。 撮影規制が発表されたのは、開幕6日前。金沢市などでつくる実行委員会が公式ホームページで「肖像権保護のため写真・録画及びSNSへの投稿をご遠慮ください」と突然発表した。市観光政策課によると、実行委の
引っ越し大手のサカイ引越センター(堺市)の利用者の住所や電話番号などの個人情報延べ約430人分が3月、川崎市宮前区の集合住宅のごみ捨て場に出されていたことが、関係者への取材で分かった。同社は事実を認め「真摯(しんし)に対応する」としているが、4月施行の改正個人情報保護法では、より厳しい管理が必要とされる。専門家は「第三者に拾われ、外部の人が個人情報を見られる状態は、漏えいに当たる」と指摘する。
入学式直前なのに制服が届かない! 受注するムサシノ商店がHPにおわび 保護者は「事前に連絡あっても…」 東京都の多摩地域を中心とする複数の高校や中学で、男女を問わず新入生の制服が届かないトラブルが相次いでいることが6日分かった。いずれも衣料品販売「ムサシノ商店」(武蔵野市)が受注している。都教育委員会によると、都立高校はすべて7日に入学式を予定する。多摩地域の市立中学の多くも同日に入学式を開く。 都教委によると、都立高校や特別支援学校などの約4分の1にあたる68校が同社と契約。学校には保護者から「制服が届かない」「どうしたらいいか」と問い合わせが寄せられている。ムサシノ商店は学校に対し「メーカーから納品が遅れている。新型コロナの影響で生産量を増やせないようだ」と説明しているという。ホームページに「新入生の納品に向けて急ぎ作業を進めております」とのおわびを掲載している。
新型コロナウイルスの飲み薬(経口治療薬)が、必要な人に行き渡っていないとの懸念が広がっている。医療機関や薬局での在庫が制限され、感染者急増に供給が追いつかない可能性が高いからだ。外来診療の逼迫や検査キットの品薄も続き、政府が描く検査から早期治療への円滑な移行は難しくなっている。 飲み薬は軽・中等症患者向けの米メルク製で、発症から5日以内の投与が求められる。政府によると、10日までに累計34万人分を確保できる見通し。全国の医療機関や薬局約1万6900カ所に各3人分を配る。在庫が減れば、遅くとも発注の翌日には補充されるという。薬の数が限られる中で、供給先の偏りを避けるための仕組みだ。これまでに2万5000人超に投与された。
グループによると、市内の女性が1月31日夕、JR八王子駅南口付近で、車通りの激しい道路を渡ろうとしている首輪の付いた猫を保護した。近くの白バイ隊員が署に連絡し、署員が「2、3日保護する」と猫を連れ帰った。 その後、女性は猫を心配してグループに保護を依頼。翌1日、関係者が署に問い合わせたところ、「午前中に署の裏の河川敷に放した」と告げられたという。グループのメンバーらが周辺を捜したが見つからず、署から提供された写真入りのチラシを作り、情報提供を呼び掛けた。 2日になり、会員制交流サイト(SNS)でチラシの写真を見て、鈴付きの赤い首輪などの特徴から、飼い主の男性(69)が現れグループに連絡した。猫の名は20歳の雌「ノイ」で、外出したまま戻らず、男性は近所に張り紙をしていたという。男性やグループの関係者は「高齢の猫で、凍死の恐れもある」と懸念している。
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