音の世界では、センスだけでなくサイエンスも重要なみたいです。 バイオリン職人が最後の仕上げに使用するニスなどの塗料。木材の保護と保存を高めるだけでなく、音色の質を高める役割をも果たすことがスイスの科学者らによって論じられています。 塗料の化学成分、塗布する量、木材への浸透度によって、いかに楽器の音響効果に影響するか明らかにしたのは、スイス連邦材料試験研究所(EMPA)のMarjan Gilani氏ら。Applied Physics Aの新刊で特集されています。 研究でサンプルに使われたのは、ノルウェイで育った常緑高木であるベイトウヒ(マツ科)。同じ木から複数の種類の塗料をコーティングして調査が行なわれました。そのうち2つは、研究者独自の塗料、また他の2つはドイツの一流バイオリンメーカーによるもの。X線トモグラフィーを使用しながら、サンプルに何度も振動を与えてその影響を調べる実験が行なわれま
![なめらかで優美なバイオリンの音色と塗料の関係](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/a693e049246463eb5214a02e38f51831810357b9/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fmedia.loom-app.com%2Fgizmodo%2Fdist%2Fimages%2F2016%2F04%2F160405ViolinAndVarnish.jpg%3Fw%3D1280%26h%3D630%26f%3Djpg)