著作権とプロンプトエンジニアリングの関係 生貝氏は、法制度における信頼性の観点から見た生成AIのリスクとして、「著作権」「個人情報・プライバシー」「有害情報」の3つを挙げ、それぞれの論点について以下のように示した。 まず著作権については、「開発・学習段階」「生成・利用段階」「生成物の著作権は誰のものか」といった3つの論点があるという。 1つ目の開発・学習段階では、著作権法(30条の4)により、「情報解析等のための著作物に表現された思想又は感情の享受を目的としない利用行為は、原則として権利制限の対象。ただし、必要と認められる限度であることが必要で、著作権者の利益を不当に害することとなる場合には権利制限の対象とはならない」と定められている。 生貝氏はこの論点について、「『著作権者の利益を不当に害することとなる場合』と非常にふわっとした記述の上で『権利制限の対象とはならない』としている。このふわ