まず、最初に、人間の目のはなし。 人間の目、目というか視覚。感覚器である目玉と、それを脳内で処理する機能までをワンセットとしての視覚の話。 人間の視覚はモノをそのまま見ているわけではない。脳内で補正して、いろいろな調整を行っている。例えば、縦横、ちゃんと見ているように見えても、人間の目のレンズは凸レンズなので、少し魚眼気味に見えるようになっている。それを脳内で補正して、まっすぐ縦横がそろっているように変換している。色に対してもそう、周りの光の様子を考慮して、わざわざ意識しないでも、赤色を赤色と認識できるようにしてくれている。勝手に補正がかかるようになっている。 だから、金色と白の服が紫色と黒の服に見えたり、動いてないはずの図形が動いて見えたり、同じ長さの線が違って見えたり、格子の中に黒い点が見えたりする。これは、視覚が、そういう機能をデフォルトで用意しているからだ。情報の処理を容易にするた