焚き火の温もりが残っている。『ゆるキャン△』が全12話の放送を終え、数日が経った。 とにかく感銘を受けることがとても多いアニメだった。心地よい空気に包まれた原作コミックスを、その魅力を漏らすことなく映像にしてみせた、とても恵まれたアニメ化。とりわけ最終話はCパートを筆頭にただただ絶賛したいほどだった。 本作は、きらびやかな「きらら枠」であり、また土台がしっかりした「趣味モノ」である。そして、その2つのカテゴリーに甘んじることなく、細やかな交友関係や、本能にうったえかける食事、自然に対する情感を、妥協なく力を注いだ秀作だ。魅力を挙げるとキリがない。あんこがたっぷりつまったみのぶまんじゅうのようなアニメだ。 そんなわけで先週木曜日から「ゆるキャン△……すばらしかった……」と感慨にふけっていて言語化できていなかったが、ようやく心も整頓がついてきたので、『ゆるキャン△』全12話を見終えた感想などと