【後編】ブログを使うことが“2.0”の本質ではない、オープンな考え方こそ重要 デジタルガレージ 取締役 伊藤 穰一氏 <<前編を読む 本誌は、Web2.0などの新たな考え方や技術を活用して、社内外がシームレスにつながる企業やシステムを「エンタープライズ2.0」と呼んでいます。 2.0の動きを取り入れている例で一番いいのは、新生銀行だと思います。新生銀行は、システム開発の仕組みを根本から変えたのです。 すでに報道されていることですが、新生銀行は自らの取り組みで、基幹系システムを動かしていたメインフレームを撤廃しました。オープンソースをたくさん使っているし、OSにLinuxも採用しています。 ネットワークは全部IPで、IP電話はもちろん、インターネットを使ったビデオ会議も開いている。全国のATM(現金自動預け払い機)も公衆インターネットで接続しています。 Web2.0的なものを活用して、IT関