崖っぷちの百貨店業界。昨年も全国で11店舗が閉店した。その逆風のなかJR大阪駅に新店舗をオープンしたばかりの業界トップ三越伊勢丹。合併後初の開店で社員の士気も高い・・・はずなのだが。 あまりに違うボーナス 4月に合併を果たした三越伊勢丹。いままさに船出したばかりといったところだが、早くも雲行きは怪しい。本誌先週号でもお伝えしたとおり、現在、三越伊勢丹の内部では〝ボーナス格差〟による対立が起こっている。 今回、本誌は三越伊勢丹に関する様々な内部資料を入手した。国内全店舗の月毎の売り上げ・予算・前年比一覧のデータをはじめとして、係長クラス以上の全社員の顔写真、所属が記された『2011 役付者一覧』や、労使協議の議案書などである。 例えば、『三越伊勢丹グループ労働組合三越伊勢丹支部2011年度春の交渉議案書(案)』には、以下のように書かれている。 〈新会社スタート後は、全従業員一丸となって、厳し