2016 - 08 - 22 ラッパ吹きの男 ブログ シェアする Twitter Google+ Pocket ある男が人通りの多い路上でラッパを吹き始めた。 その光景は珍しく、道行く人は足を止め、ラッパの音色を楽しみ、路上に置いてあったラッパのケースにおひねりを入れた。 それから、その路上には噂を聞きつけたラッパ吹きが増えた。人気のあるラッパ吹きは大勢の人を集め、多くのおひねりをもらっていた。 人気のないラッパ吹きは人通りの少ない通りで、だれにも聞いてもらえずひっそりと止めていった。だれの記憶にも残らなかった。 ラッパ吹きとして人気を集めるには「誰が」「何を吹くか」より重要な要素があった。 「どこで吹くか」だ。 下手くそなラッパ吹きでも良い場所を確保できれば、人を集めることが出来るようになった。 一方で確かな腕を持つラッパ吹きでも、場所が悪ければ人を集められず、一人ただ美しい音色を響かせ
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