2024 08 ≪ 123456789101112131415161718192021222324252627282930 ≫ 2024 10 ワーナーと再契約、素晴らしい新作を携えて久々に俗世間(?)に帰ってきたプリンス。前回、新譜収録曲の「Breakfast Can Wait」を和訳した際、私は「The Ballad Of Dorothy Parker」を引き合いに出した。今回は、彼の最高傑作のひとつ『SIGN "O" THE TIMES』(1987)収録のこの名曲を取り上げることにしたい。 「The Ballad Of Dorothy Parker」は摩訶不思議なバラード・ナンバーである。ミッドテンポの妖しいファンク・グルーヴに乗って、ある晩出会ったドロシー・パーカーという名の魅力的なウェイトレスとの情事(未遂)が歌われる。ドロシー・パーカーは20世紀前半に活躍したアメリカの著名な女