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2019年2月14日のブックマーク (8件)

  • interview with Masato Matsumura | ele-king

    前衛音楽という言葉を用いることにはどこか抵抗感があった。理由は二つある。一つ目は狭義の「前衛音楽」に関するものだ。そこでは結果の確定できない音楽を指す「実験音楽」と対比されるものとして、音の結果をどこまでも管理する西洋芸術音楽の理性の結晶のようなものとして「前衛音楽」は使われていた。そこに仄見えているある種の思い上がりとも言える優越心に嫌悪感があった。それに進取の精神に富んだ音楽実践であったとしても、必ずしも西洋芸術音楽の文脈に基づいているわけではない。にもかかわらず「前衛音楽」と名指した途端に、こうした理性的表現を追求する西洋由来の価値観に従うことになる。それは音の具体的実践を捉え損ね、ただひたすら権威におもねることになるだろう。そして二つ目は広義の「前衛音楽」に関わるものだ。より一般的に言って、「前衛音楽」とは「難解」「高尚」「奇妙」「異常」などとされる音楽の総称を指している。ここで「

    interview with Masato Matsumura | ele-king
  • 札幌の出版社・寿郎社のweb連載

    2018年12月より在野の違星北斗研究者である山科清春氏の連載コラムを〈寿郎社webサイト――はてなブログ〉で始めます。1929年(昭和4年)に夭折したアイヌ歌人の生涯を最新の研究成果をもとに紹介していきます。ご期待ください。なお連載のタイトルは、北斗の歌「人間の誇は何も怖れない 今ぞアイヌのこの声を聞け」よりとりました。 第1章 《イヨチコタン》 違星北斗の幼年期 4 父・甚作――「アイヌらしいアイヌ」(つづき) 違星北斗と余市アイヌの系譜 ●「地引網」と「鰊」 違星甚作の業は漁師だった。 大所帯であった違星家*1を支えるために働きづめで、のちには子の梅太郎や北斗もそれに加わった。 「私は地引網と鰊とを米櫃としていた父の手伝いをして、母がいつも教訓していた、正直なアイヌとして一生をおくる決心をしました。いい漁場は大方和人のものになっていたので、生活の安定はとても得られませんでした」。*

    札幌の出版社・寿郎社のweb連載
  • デペッシュ・モードの最新作と繋がる、シンセウェイヴとファッショウェイヴを巡る動き|近藤 真弥

    先月、デペッシュ・モードがオルタナ右翼(alt-right)のオフィシャル・バンドと称された、なんてニュースを目にした(※1)。“オルタナ右翼”という言葉を生みだしたとされ、白人至上主義者でもあるリチャード・スペンサーがそう言ったという。これに対しデペッシュ・モード側は、オルタナ右翼とは関係なく、活動も支持していないと完全否定した。リチャード・スペンサーは、デペッシュ・モードの「People Are People」は人種的違いについての歌だと主張したそうだが、それは間違っている。確かに違いを取りあげてはいるが、そのうえで “どうして分かりあえないのだろう?” と嘆いた歌だからだ。 また、デペッシュ・モードは最新アルバム『Spirit』でも、世界の現状に対する失望を表現している。ヴォーカルのデイヴ・ガーンが語るように(※2)、彼らも去年のアメリカ大統領選挙と、それに伴う世界情勢の変化に影響を

    デペッシュ・モードの最新作と繋がる、シンセウェイヴとファッショウェイヴを巡る動き|近藤 真弥
  • 極右の世界のBGM/スキンズ、RAC、Fashwave の話|動物豆知識bot

    初出では「オルタナ右翼を魅了する奇妙な音楽「ヴェイパーウェイブ」とは何か」というタイトルになっており、Vaporwave シーンから抗議めいた声があがった。Vaporwave にはオルタナ右翼にとって魅力的な要素が満載であるかのように受け取れるタイトルなのは確かだが、愛好する音楽とオルタナ右翼を紐づけて語られることに対する抵抗もあったのではないだろうか。 しかし好むと好まざるとに関わらず Vaporwave がオルタナ右翼を魅了していることは事実である。2016年には Vaporwave のアーティストらによるナチズムと闘うためのディスカッションも開催されている(追記・下記ニュースサイトはフェイクニュースサイトで、実際にこのような会合は開催されていない)。 音楽と極右が結びつく事態は、音楽史においてたびたび見られる。ここでは「音楽と極右」をメインテーマにして話をしてみよう。 極右とパンクロ

    極右の世界のBGM/スキンズ、RAC、Fashwave の話|動物豆知識bot
  • 「バイトテロ」と「低賃金」の密接な関係、犯人処罰だけでは泥沼に

    くぼた・まさき/テレビ情報番組制作、週刊誌記者、新聞記者、月刊誌編集者を経て現在はノンフィクションライターとして週刊誌や月刊誌へ寄稿する傍ら、報道対策アドバイザーとしても活動。これまで200件以上の広報コンサルティングやメディアトレーニング(取材対応トレーニング)を行う。 著書は日政治や企業の広報戦略をテーマにした『スピンドクター "モミ消しのプロ"が駆使する「情報操作」の技術』(講談社α文庫)など。『14階段――検証 新潟少女9年2カ月監禁事件』(小学館)で第12回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。 新刊『潜入 旧統一教会 「解散命令請求」 取材NG最深部の全貌』が発売中。 情報戦の裏側 できれば起きてほしくない「不祥事」だが、起きてしまった後でも正しい広報戦略さえ取れば、傷を最小限に済ませることができる。企業不祥事はもちろん、政治家の選挙戦略、芸能人の不倫ネタまで、あらゆる事

    「バイトテロ」と「低賃金」の密接な関係、犯人処罰だけでは泥沼に
  • 「You have to win」 クイーンのブライアン・メイが是枝裕和監督に伝えたメッセージ - 琉球新報デジタル

    映画監督の是枝裕和さんが13日、自身のツイッターを更新。第72回英国アカデミー賞授賞式で同席した英ロックバンド「クイーン」のギタリスト、ブライアン・メイさんに「『沖縄』の抱える問題に寄り添って頂いてありがとうございます」と謝意を伝えたことを明かした。 ブライアンさんは是枝さんの肩をたたいて「you have to win」(あなたたちは勝たなければならない)と応えたという。 是枝裕和監督のツイッター 是枝さんのツイートに対し「是枝監督、ブライアン・メイさん、ありがとうございます」「沖縄県民の1人として心から感謝申し上げます」「涙が出た」などのコメントが寄せられている。 ブライアンさんは今年1月、米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で、県民投票が行われるまで埋め立て工事を止めるよう求めるホワイトハウスへの請願署名への協力をSNSで呼び掛けた。同署名にはブライアンさんのほか、モ

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  • 「壬申戸籍」か、ヤフオク出品=一時落札、身分記載で閲覧禁止-専門家「悪用恐れも」:時事ドットコム

    「壬申戸籍」か、ヤフオク出品=一時落札、身分記載で閲覧禁止-専門家「悪用恐れも」 2019年02月13日20時04分 身分や犯罪歴の記載があり、現在は閲覧禁止となっている明治時代の「壬申(じんしん)戸籍」とみられる文書が、インターネットオークションサイト「ヤフオク!」に出品され、約13万円で落札されていたことが13日、分かった。サイトを運営するヤフーは落札翌日、不適切と判断し売買不成立としたが、専門家は「プライバシーの侵害に当たり、悪用される恐れもある」と危惧する。 広報誌、転売相次ぐ=宮崎市の「コブクロ」特集号 壬申戸籍は明治5(1872)年から編製された最初の全国的戸籍で、「平民」「士族」といった当時の身分のほか、犯罪歴や職業などが記載されている。差別につながる恐れがあり、法務省は1968年、包装し封印するよう全国の市町村に通達。現在は法務局などが厳重に保管し、戸籍に記載されている人物

    「壬申戸籍」か、ヤフオク出品=一時落札、身分記載で閲覧禁止-専門家「悪用恐れも」:時事ドットコム
  • 「陰鬱なロシア」は「夢見る日本」のソフトパワーに完敗した | アニメ『ゴールデンカムイ』を見て北方領土移住に憧れる若者も…

    北方領土問題をめぐり対立を深める日ロシアだが、ソフトパワーでは日の圧勝だ──。ロシアのティーンエイジャーに熱狂的に支持される日アニメを軸に、ロシアの若手作家が独自の視点で日ロ関係を論じる。 著者のエレーナ・オジノコワは、ウプイリ・リホイ(不吉な吸血鬼)のペンネームで小説を執筆しており、2018年に発表した風刺小説『スラブのオタク』(未邦訳)がロシアの文学賞「ナショナルベストセラー2019」にノミネートされている。 大手紙「コムソモリスカヤ・プラウダ」に掲載された彼女のエッセイを紹介しよう。 アメリカより日がイケてる かつてナポレオン率いるフランスの大軍がロシア帝国に攻め入ってきたとき、ロシアの貴族は全員フランス語を話していた。それどころか、当時はファッション、文学、料理や慣習まで、すべてフランス流がまかりとおっていた。つまり、フランス文化はナポレオンよりずっと先に、ロシアを征服し

    「陰鬱なロシア」は「夢見る日本」のソフトパワーに完敗した | アニメ『ゴールデンカムイ』を見て北方領土移住に憧れる若者も…