科学的に解明されていないものの、常識を超えた能力を持つ者として、1990年代に一躍脚光を浴びた人物がいる。手から聖灰を出現させ、手の上の銅の指輪を金の指輪に変え、ときに物質を遠隔地に瞬間移動させる…そう、“サイババ”だ。彼による数々の奇跡が本やテレビで紹介されるやいなや、日本中にサイババブームが起こった。しかしブームは過ぎ去るもの。彼の起こした“奇跡”は“奇術”であることが疑われ始め、次第にサイババ叩きへとつながっていく。果たして彼は本物の超能力者だったのだろうか。 ここでは、超常現象の懐疑的な調査を目的に活動するASIOSによる著書『超能力事件クロニクル』(彩図社)を引用し、サイババの人生、サイババが与えた影響、そして彼の超能力について振り返る。 ◇◇◇ アフロの聖人 モジャモジャ頭のアフロヘアがトレードマークだったインドの聖者サティヤ・サイ・ババ。 聖なる灰というビブーティをはじめとし
![「あれ、何か取りましたよ」“奇跡”の人サイババの“奇術”を暴いたTVスタッフの証言 | 文春オンライン](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/4f8532272f02fe1083bf235c088e529ab2dc84a7/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbunshun.jp%2Fmwimgs%2Ff%2Fe%2F1200wm%2Fimg_fe97d248fb5509bc872959faaeb24334187504.jpg)