富野由悠季さんが総監督を務め、1977~78年に放送されたロボットアニメ「無敵超人ザンボット3」のブルーレイディスク(BD)ボックスのブックレットに掲載される富野監督らスタッフのインタビューの一部が30日、公開された。 富野監督は同作について「映像作品を作る時、一般的に言えるコツがあるということです。つまり異種格闘技にしなければならない。違う質のものを一緒にすることで、劇が発生するものになる。異種格闘技をきちんとやることで、人間爆弾の発想も自然に出てきます。そんなことをしたら、物語の整合性をとれないのでは? そういうことなら、家族論というリアリズムがあるから。(省略)人間爆弾で死んでしまう話で泣けるというわけです」などと語る。 BDボックスのアートボックスは、キャラクターデザインの安彦良和さんの描き下ろしで、幻の長編映画の構成台本などの未公開の資料や、富野監督らのインタビューを掲載したブッ
「いま、部落問題を語る」の出版を目指している山本栄子さん=京都市北区で2018年9月21日、南陽子撮影 京都市内の被差別部落に生まれ育ち、子育てをしながら識字教室で学び、部落問題への理解を深めた山本栄子さん(87)=同市中京区=が、対話集「いま、部落問題を語る」(仮題)の出版を進めている。次世代に語り継ぐのが狙いで、子育て中の若い部落出身の女性や研究者らと対話を重ねた。「部落のことを多くの人に知ってほしい」と、インターネットのクラウドファンディング(CF)で120万円を募り、来年8月の刊行を目指す。 山本さんは2012年、半生を振り返る著書「歩(あゆむ)--識字を求め、部落差別と闘いつづける」(解放出版社)を刊行。尋常小学校で教師からも露骨な差別を受けた少女が部落解放運動と出会い、字を学んで調理師資格と職を得、退職後の60代になって中高、大学へ進んだ軌跡は大きな反響を呼び、各地に講演に招か
京都大による調査決定について意見を述べる「満州第731部隊軍医将校の学位授与の検証を京大に求める会」のメンバーら=京都市左京区の京都大で2018年9月26日、菅沼舞撮影 旧日本軍731部隊の軍医が京都帝国大に申請した学位論文が人体実験をもとにした可能性がある問題で、京都大は26日、調査を始めると明らかにした。 論文はペスト媒介能力の研究で、動物を使い実験したように記されていたが、研究者有志らの「満州第731部隊軍医将校の学位授与の検証を京大に求める会」が「人体実験を…
働き方改革関連法案が可決された衆院厚生労働委員会を傍聴した「全国過労死を考える家族の会」の寺西笑子代表世話人(左)ら=国会内で2018年5月25日午後5時57分、宮間俊樹撮影 「人の命がかかってるんだぞ、まじめにやれ!」。与党が働き方改革関連法案の採決に踏み切った25日の衆院厚生労働委員会。野党議員が怒鳴りながら高鳥修一委員長を取り囲む中、法案は与党議員らの起立多数で可決された。傍聴席で遺影を手にした過労死遺族らは目を潤ませ、にらみつけるようにして成り行きを見守った。【市川明代】 午後4時過ぎ、加藤勝信厚労相の不信任決議案が衆院本会議で否決されると、委員室前は一時、高鳥委員長の入室を阻止しようとする野党議員でごった返した。
【ソウル堀山明子】韓国の青瓦台(大統領府)高官は18日、記者団に対し、休戦状態の朝鮮戦争(1950~53年)を終結させて平和体制に転換するため、当事者間で終戦宣言をする方向で検討していることを明らかにした。27日の南北首脳会談で戦争終結に合意した後、米国を加えた3者首脳による終戦宣言や、中国を加えた4者による平和協定締結を模索している模様だ。 トランプ氏が17日の日米首脳会談で朝鮮戦争に言及したことを受け、背景を説明した。戦争終結を北朝鮮に提起したか言及を避けながらも米国とは緊密に協議していることを認め、「(南北首脳会談で)『終戦』という表現が入るかは分からないが、南北間の敵対行為禁止に関する合意が含まれるよう期待している」と述べた。
在日コリアンらの排斥などを訴えるヘイトスピーチには生活保護受給者ら弱者を敵視する心理と共通性がある、との指摘がある=東京都港区で2015年10月、後藤由耶撮影 生活保護受給者やホームレスなど、社会で弱い立場にいる人への攻撃的な空気が広がってきたのはいつごろからだろう。格差社会のもと、経済成長を遮二無二追求する中で、「生産性が低い」ことなどを理由に、排除しようという心理が見え隠れする。【井田純】 昨年7月の刊行以来、じわじわ売れ続けている翻訳本がある。英国の若手コラムニスト、オーウェン・ジョーンズ氏(33)の「チャヴ 弱者を敵視する社会」だ。今年に入っても版を重ね、すでに5刷。出版した「海と月社」の松井義弘社長は「硬い内容で400ページ近いボリュームにもかかわらず、多くの人に読んでもらえている」と手応えを語る。 「チャヴ」とは貧困層に対する英国での蔑称で、「粗野」「怠惰」など否定的なイメージ
財務省の決裁文書改ざん問題について報じる英フィナンシャル・タイムズの紙面。左下の小見出しには「改ざん(falsifying)」の文字も。=2018年3月16日撮影 「ショッキングなほどの悪」「日本特殊論がぶり返しそう」--。日本の政治、社会を長年見つめてきた外国人特派員や大学教授は、森友学園を巡る財務省の決裁文書改ざん問題をどう見ているのか。【藤原章生、小林祥晃】 「書き換え」のはずない 「改ざん」は英語の動詞では「falsify」などと訳される。英タイムズ紙の東京支局長、リチャード・ロイド・パリーさんは「これは単なる書き換え(alter)ではない。改ざん以外の言葉では語れない」と判断し、財務省が調査結果を国会に報告した12日の第一報からこの言葉を使った。 英フィナンシャル・タイムズ(FT)紙の東京支局長、ロビン・ハーディングさんも「動詞のdoctor(不正に変える)を使った特派員もいたが
原爆投下前の旧中島地区周辺を描いた鉛筆画を見つめる森冨さん=広島市西区で2018年2月1日、山田尚弘撮影 広島市に投下された原爆の爆心地にあり、壊滅した繁華街・旧中島地区。家族5人を失った元住民の男性が、被爆前の街の姿を鉛筆で描いた画集が今春復刊される。街並みをモノクロで緻密に表現した絵は、戦時中の広島を舞台にした映画「この世界の片隅に」(片渕須直監督)の製作で参考にされた。映画がロングラン上映を続ける中、画集に再び光が当たった。【山田尚弘】 画集の作者は、広島市西区の森冨茂雄さん(88)。1945年8月6日の原爆投下時、自身は学徒動員先にいて命は助かったが、爆心地から約150メートルの生家にいた父や祖母ら5人を亡くした。一帯は戦後、平和記念公園として整備された。思い出すのもつらかったが、かつての街を知る人と話すうちに「絵にしたい」と考えるようになった。
全国水平社創立大会の様子を再現したシアター。スイッチを押すとガラスの板に演説者らが映写される=奈良県御所市柏原の水平社博物館で、数野智史撮影 被差別部落解放運動の源流になった全国水平社の歴史を紹介する水平社博物館(御所市柏原)が4月、開館から20年の節目を迎える。いわれもなく虐げられてきた人々が自由と平等を求め、御所の地で立ち上がってから100年がたとうする今も、職業や出生、国籍や性別などを理由に他者をさげすむ言葉は無くならない。人権運動の原点を訪ね、差別と決別するためのヒントを探った。【数野智史】 「穢多(えた)という事はどんな事か。なぜ私らの者だけが嫌われたり、いじめられたりするのか--」。2階の展示室に入ると、男性の訴えかける音声が聞こえてきた。問いの主は水平社創立メンバーの阪本清一郎(1892~1987)。少年時代に受けた差別を振り返った回想録の一文を朗読したものだ。
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