自動車にはそれぞれ走るべき道がある。レースカーにはサーキットが、ドラッグスターにはドラッグストリップや塩の平原が、トラックにはいつもの配送ルートが、一般の車にはオーナーそれぞれの生活の場が。 この世に唯一、走るべき道をもたない奇妙な自動車が存在する。それがショーロッド。 ショーロッドは多くの注目が集まるメディアやカスタムショーの場で、脚光を浴びるためだけに存在する。走ったとてせいぜい駐車場から会場舞台袖までのほんの数十メートル。その姿はどれも奇抜で、荒唐無稽といってよく、5,000馬力、最高速度500km/hを叩き出す巨大エンジンを積むことがあっても、それはたいていくまなく厚くメッキがかけられて、その異様な迫力で衆目を惹きつけるまでのことだった。 レイダース・コーチは1969年、天才的カスタムビルダーのジョージ・バリスという男が、ポール・リビアとザ・レイダースという風変わりなアイドル・ロッ
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