「子宝を授かった女性は元気な子を産むために、二人分食べないといけない」。そう信じている人も少なくないが、医学的にはこの考え方は間違っていることが、次々と証明されている。ノース・カロライナ州立大学チャペル・ヒル分校医学部産婦人科のアリソン・ストゥーベ准教授の調査結果によると、「二人分」はおろか、1/3〜1/4人分程度のカロリー増加、または特定の食品を過剰摂取することで、標準体重(BMI)だった妊婦の体重オーバーを招いてしまうそうだ。 今回「American Journal of Obstetrics and Gynecology」のオンライン版に論文を発表したストゥーベ准教授は、1,300人程度の女性を対象に、彼女らの食生活と妊娠時の体重増加のパターンを調査。その結果、妊娠前に必要とされている摂取カロリー(20〜50代の平均的な欧米女性では約1,900キロカロリー)に、たった500キロカロリ