軽めに風邪を引いたので、酒のみながら数十年ぶりにサザエさんをぼんやり見ていた。雑談。 「あ、声優いろいろ変わったんだなあ。あ、アナゴさんの声が若本規夫先生なんだ。アナゴさんは謀略家だったのか。魚屋のお兄ちゃんも若本先生がやっている。ぜったいにこりゃクーデターとか企んでるぞ。あの魚屋は」と昂奮さえしていた。(若本先生はロイエンタール元帥であり、DBのセルであり、カウボーイビバップのアンチヒーロービシャスの人。冷酷な悪役をやらせたら右に出る人はいない。) 見るところがたくさんあったのだが、はてこのサザエさんという物語はどこの国の話なんだろうとしみじみ思った。これはみんな思ってるのだろうけれど、21世紀をとっくにすぎた今見ると本当に変だ。まあ私がガキだったときから充分変だったけれど怪しさに磨きがかかっている。 イソノ邸の日本家屋や床の間はまあ許せるとしても、電話が未だに黒いダイヤル式のやつがでん