鳩山前首相は17日、北海道苫小牧市で開いた自らの後援会の会合で、6月の首相辞任時の引退表明をいったん撤回し、2011年春の統一地方選の頃まで結論を先送りする考えを示した。 鳩山氏は辞任表明した6月2日、首相官邸で記者団に、「次の衆院選には出馬しない」と明言した。 鳩山氏はこの日の会合で、「首相経験者が(国会議員に)あまり長くとどまるべきでない」と持論を述べる一方、「後援会に相談せずに結論を出そうとしたことに対して、あまりにも唐突だと(批判された)。今日は結論を出すつもりはない。国益に資する自身の身の振り方を考えたい」と語った。 さらに、北方領土問題やアイヌ問題の解決に意欲を示し、「(国会議員の)バッジを外した方がやりやすいのか、やりにくくなるのか。来年の統一地方選の頃を一つの目安に、(後援会の)話を聞きながら対応を決めたい」と述べた。