【北京=牧野田亨】中国外務省の洪磊(ホンレイ)副報道局長は6日の定例記者会見で、西アフリカのガーナ政府が5月から金の違法採掘の取り締まりを強化したため、中国人124人が逮捕されたことを明らかにした。 近く強制送還される見通し。 金の埋蔵量が豊富なガーナでは、一獲千金を求める中国人が近年、次々と入国。中国紙・北京青年報によると、その数は1万人に上る。就業許可などを得ずに金を採掘して環境破壊を引き起こし、地元住民の反発が強まっているという。 6日付同紙など中国主要紙は、現地で自動小銃を持ったガーナ当局者らに、採掘用機材や資産を奪われた中国人労働者の声を伝えた。ガーナでは昨年10月、今年3月にも金の違法採掘の集中取り締まりが行われ、それぞれ中国人100人前後が逮捕された。