タコやエビ、イクラなど正月料理に欠かせない食材の卸売価格が上昇している。円安による輸入価格の上昇や、不漁による生産量の減少などが要因。順調だった野菜の生育も12月の寒波の影響で出荷の遅れや価格上昇が懸念されており、家計の負担は増しそうだ。 【おせち料理、ターゲットは「個食タイプ」 小売り各社注力】 水産庁の集計では、東京都中央卸売市場の今月1〜22日の冷凍タコの平均卸売価格は1キロ当たり1026円と、昨年12月平均に比べ約4割上昇。乱獲の影響で西アフリカ・モーリタニア産が減少していることに加え、円安が輸入価格を押し上げている。生鮮クルマエビは1キロ当たり6243円と26%上昇。生鮮クロマグロも4752円と17%上がった。タラバガニやズワイガニは、ロシアが輸出規制を強化したため価格が上がっているほか、イクラも北海道などで秋サケ漁が不漁だったため、値上がりしているという。 「何から何まで値