執行猶予中の30代の男性は、自らが強制わいせつ事件を犯すまでを振り返り、経緯をノートに記した。 《金欠でストレス》→《我慢》→《夜道をうろつく》→《少女を付け狙う》 引き続き「→」の部分に対処法を書き込んだ。 《家族に相談》《発散のためスポーツチームに入る》《コンビニに入り店員と会話》 性犯罪の再犯を防ぐためのプログラムが今夏、九州の保護観察所で行われた。 心理療法を使って犯行を思いとどまらせるプログラムが保護観察所や一部刑務所に導入されたのは2006年。対人関係や被害者感情などを学ぶ科目もある。 法務省の12年の発表によると、刑務所での受講者の再犯率は21・9%。非受講者より7・7ポイント低く、一定の効果はあるとされる。 【性犯罪者の行動と心理】服役中の加害者「欲求、今も消えない」 制度開始から10年を前に、課題も見えてきた。 福岡地裁で今春あったわいせつ事件の公判。知的障