シャープの希望退職の募集に応じて3234人が辞めてから、1年が過ぎた。8割以上は新たな職に就いたとみられるが、今も仕事を探す人がいる。シャープでは工場のさらなる統廃合や人員削減が検討されており、会社を去った人、残った人どちらにも、厳しい現実が待ち構えている。 3200人以上が応募 シャープは経営の悪化を受けて昨年、45歳以上の社員を対象に希望退職を募った。3234人が応募し、9月末で辞めた。 液晶部門にいた50代の男性もその一人だ。3月から大阪府のプラスチック部品メーカーで品質の管理などを担当している。中小企業で仕事の幅は広く、部下から頼られることも多い。「シャープの技術職は設計から生産、不良品対応まで何でもやった。それが役立っている」と前向きだ。 人材会社やハローワークをまわって仕事を探したが、書類選考で落とされることが続いた。転機になったのは、1月下旬に訪ねた京都の人材銀行だった。相談
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