高齢ドライバーの交通事故が全国で相次ぐ中、宮崎県西米良村は、運転免許を自主的に返納するなどしたお年寄りに14万円分余りのタクシー券を支給する取り組みを始めました。 村役場では24日、最初の支給対象となった黒木光子さん(89)に、黒木定蔵村長からタクシー券が手渡されました。 村によりますと、村内の各地区からスーパーや診療所などがある中心部までタクシーを使うと平均で片道3000円ほどかかり、支給されるタクシー券は毎月2往復するとして1年間、使えるということです。有効期限は1年間ですが、村ではほかにも75歳以上の高齢者に毎年、バスやタクシーの利用券を配る取り組みも進めているということです。 宮崎県警察本部によりますと、免許を返納するなどした高齢者に10万円分を超えるタクシー券が贈られるのは全国的にも珍しいのではないかということです。 受け取った黒木光子さんは「車がなくてさみしい思いをしていました