独裁支配を強めるマドゥロ大統領と野党勢力の対立で政情不安が続く南米ベネズエラ各地で9日、反マドゥロ派が大規模な反政府抗議集会を開いた。暫定大統領就任を宣言したグアイド国会議長が呼びかけたもので、現地メディアによると、各地で数千人以上が参加した。グアイド氏はマドゥロ氏退陣を求め、ベネズエラ全土から行進し、首都カラカスを埋め尽くすよう呼びかけた。 グアイド氏は首都カラカスで開かれた集会に参加。大勢の支持者を前に拡声器を持って演説し、「国会議員とベネズエラ全土をめぐって、各地からみんなをカラカスに連れてくる。私たちには団結が必要だ」と訴えた。全国から反マドゥロ派を首都に集めて、マドゥロ氏への退陣圧力を強める狙いとみられる。 グアイド氏は1月下旬にマド…