600ページ以上の大作だが、まったく飽きさせることがない。 僕自身20代で最初にこの作品に触れて以来、恐らく10回以上は再読してきたと思うが、それでもときどき読み返したくなる。 当初は2冊組の文庫本を買ったのだが、あまりに繰り返し読んでボロボロになったのでハードカバーを買い直した。 今回久し振りに読み返してみて、やはり素晴らしい作品だと感慨を持った。 さっそく紹介しよう。 表裏一体・パラレルワールド この作品は、「世界の終り」と「ハードボイルド・ワンダーランド」という、別々の物語が交互に語られる形で進んでいく。 明らかにリアルな現代の東京を舞台にした「ハードボイルド・ワンダーランド」。 ここではないどこか、夢の中のような不思議な世界が舞台の「世界の終り」。 主人公も別々だし、他の登場人物にも共通の人物はいない。 当初は関係ないように思える二つの物語が、「一角獣の頭骨」という共通のキーワード
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