離婚した日本人の元妻が米国から実家の福岡県に子どもと帰国したため、子どもを取り戻そうとした米国人の元夫が、警察に未成年者略取容疑で逮捕された事件が、米国内で報道され、高い関心を集めている。米国では、子どもを勝手に海外に連れ去ることは犯罪行為とみなされ、米国側も元夫を支援する。背景に、国際結婚が破局した場合の日米のルールの違いがあり、問題解決は難航しそうだ。 混乱の背景には「ハーグ条約」がある。「拉致された家族を救うための行動が逆に日本で犯罪に問われた」「釈放に向けて外交努力が求められる」。CNNは「拉致」という言葉を使いながら、連日、大きな扱いで伝えている。 逮捕されたのは、米テネシー州の男性(38)。福岡県警柳川署によると、逮捕容疑は9月28日朝、柳川市内の路上で元妻と一緒に登校中だった長男(8)と長女(6)を無理やり抱きかかえて車に乗せ、連れ去ったというもの。元妻が110番通報し、