「もうジタバタするのはやめよう」 そういう陰鬱な諦観がギリシャを包んでいます。 ギリシャは去年の11月に尊敬されるテクノクラートであるルーカス・パパデモスを首相に迎え、最後の財政改革を試みました。 しかし結果はこれまでと同じ。財政赤字削減目標はウヤムヤのまま手つかずにされています。 例えばギリシャは650億ドルの国家資産の売却をトロイカに対して約束していますが、現在までに実施されたのはニューヨーク・タイムズによると20億ドルのみです。 さらに3万人の公務員削減計画は実際にはこれまでに1,000人が削減されたにとどまります。 パパデモス首相本人は真面目だし、真剣にギリシャの財政の立て直しに取り組もうとしていますがギリシャは4月に総選挙を控えている関係上、議員さんたちは有権者からの不評を買うようなことは一切したくないとタヌキ寝入りを決め込んでいます。 トロイカの方も「もう騙されないぞ」と態度を