ディー・エヌ・エー(DeNA)とグリーのソーシャルゲーム大手2社が9日、大きな収益源だったソーシャルゲームの課金方法の一つ「コンプリート(コンプ)ガチャ」の廃止を相次いで表明した。事業モデルの大幅な変更に伴う業績への影響は避けられず、DeNAは同日の決算発表で、平成25年3月期の業績見通しの公表を見送った。順調に成長していたソーシャルゲーム界の「2強」に急ブレーキがかかった。 9日の24年3月期連結決算の発表で、コンプガチャの廃止による今後の業績への影響について、DeNAの守安功社長は「インパクトを見積もることができない」と説明。通期の見通しを公表しなかった。24年3月期は増収増益だったが、コンプガチャの廃止は収益の圧迫要因だ。 DeNAを上回る好業績が見込まれていたグリーも同じだ。市場では、業績の先行きへの不透明感が増したことから、両社株が値下がりし、時価総額は連休明けの3日間で、あわせ